さて、今回はとても尊敬している人物のストーリーの紹介です。将来こうなろうと戦略的に設計し長期的にそれを実施した結果、米国MBA留学を通じて最終的に自分の大好きな分野で起業された方のストーリーを聞きました。一番印象に残った事としては、こんな着々を物事を進めていける人ですら大学院受験やビザ取得に人生を左右されることに心のどこかで精神的負荷を抱えていた事でした。不確実性を人生に取り込んでそれでも前に進んでいくには少し付加があるんだなってことに気付かされます。また、他の何人の方も言っていましたが、最初の就職で海外でも分かりやすい事はその後のある程度のタイミングまでは良い影響が期待できるという事でした。これは仕事選びの際には考慮する必要がありそうです。
幼少期から大学卒業まで
・幼少期から関西で育ち、10代途中から親の転勤に伴いカナダへ移り、高校・大学をカナダで卒業。
・大学ではファイナンスを専攻。リーマンショックの影響でカナダでの就職が難しくなり、東京に住んでみたい思いもあって、ボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)を利用し、日本の外資系証券会社に就職を決める。
アメリカ進出の構想とMBA取得
・カナダの市場規模に物足りなさを感じ「いつかはアメリカへ」というビジョンを持っていた。
・それを実現するために「MBAが最適解」と逆算し、投資銀行での経験を積むことを選択。
・激務の中、早朝と夜中の時間を使って、2月からMBA受験勉強を始め、スコアを早期に揃えて米トップ校にFirst Roundで合格。
・STEM扱いのプログラムを選んでOPTを3年にし、H-1B抽選(くじ引き)の機会を増やす戦略をとった。
起業とビザの確保
・MBA修了後はいったん企業に就職。しかし後に自身のビジネスを立ち上げ、「自分自身にビザを出す」形で米国在住を継続。
・大学院受験やビザ取得でそれによって人生が大きく変わってしまうため、常に心のどこかに精神的負荷を抱えていたが、自営業になったことで「納得いく商品を、納得いくビジネスパートナーと一緒に、納得いく顧客へ提供できることに」幸福感を得ている。
・趣味と仕事が融合した感覚があり、「今後は雇われる働き方に戻ることはない」と強く思っている。
海外キャリア構築アドバイス
・海外でも「誰もが知る企業」など、分かりやすいところに最初就職するのはメリットが大きい。転勤のチャンスや留学などへの好影響が期待できる。
・準備は必要だが、最終的には「自分を追い込む勇気と行動力」が重要。筋トレのように少しずつ力を付けていけば、大きな目標も実現可能。
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