2023年9月24日日曜日

MBTIを職場でのコミュニケーションにどう役立てるのか その4

   今回はExtrovert外向的な人とIntrovert内向的な人で何を気をつけないといけないのかという点について書いてみます。外向的や内向的と言っても一般的に言われている定義とは違っているので、下記に一応定義をもう一回書いておきます。基本的には自分自身と他の人のどちらに関心を向けることを好むのか、どこからエネルギーを得るのかが分かれ目です。

外向的

  • 話しながら考えをまとめる
  • 人との交流を好む
  • パーティー等を好む
  • 元気がない時は人と会って話す
内向的
  • 考えを内省することでまとめる
  • 考えてから話す
  • 一人でいることを好み、表現をすることは多くない
  • 元気がない時は一人で過ごす
というような定義で分かれています。

   それぞれのタイプの人が仕事で気をつけないといけないことを挙げていくと、Eの人は自分が意見を言うことが得意でそれが合っているタイプを認識することが大切です。そのためにも自分自身の意見が十分考えられて妥当な意見であることを確認するステップを取ることでつい深く考えずに意見を出しがちなことを防ぐことができると思います。また、内向的な人と一緒に働いたり過ごす上で、内向的な人が意見を言いやすい環境を作ることが大切です。具体的にはミーティング中だったら静かな自分だけで考える時間を作ったり、家族だったら意識して一人でいる時間を作ることが大切だと思います。
   また、Iの人に関しては普段の社会生活は基本的にIの人にとっては疲れることであるということを認識して、一人の時間を意図的に取ることをして回復させることが大事です。気付かない間にストレスが溜まっている可能性が高いです。また、周りの人たちが常にIの人に対して気を使って色々な設計をしてくれるわけではないので、自分の意見や考えを適切に表現するための方法を考えておくことも大切でしょう。EとIはあくまで性格的な方向性であり決して意見の優劣でないのでしっかりと伝える方法を考えて準備しておくことで自分の意見が受け入れられると思います。

2023年9月16日土曜日

MBTIを職場でのコミュニケーションにどう役立てるのか その3

   三回目のレクチャーなのですが、リーダーシップのスタイルについて書いてようと思います。そもそもの前提としてリーダーシップというものが様々な定義がありますが、ここでは周囲の人を動かすスキルと簡単めに定義をしておきます。その定義においては、あくまでスキルなので鍛えらるという前提をおきます。またリーダーシップのスタイルは様々な状況によって色々な方法があり、例えば

  • 権威的リーダーシップ
  • ペース管理型リーダーシップ
  • コーチング型リーダーシップ
  • サーヴァント型リーダーシップ
等様々なスタイルがあり、各スタイルにより適切な状況や相手があると思います。MBTIは自分自身と他者の違いを理解する事が有用な一つのツールであり、自分自身の中で自然に使えるリーダーシップスタイルと得意ではないものの必要で学ぶリーダーシップスタイルもあるでしょう。
   具体例をあげると、例えば外向的Extrovertで思考的Thinkingなタイプの人は権威と相性が良い傾向があると言われていて、権威型のリーダーシップを取ることは比較的自然である可能性が高いです。逆のタイプの人にとってはこういったリーダーシップスタイルは自然ではなく意識して使う必要があるでしょう。ただし、権威型のリーダーシップは緊急事態などにおいて有用であることが多く、一定程度必要性があります。
   なので、リーダーシップとは状況によって使い分けるものでイラストのようにテニスのフォアとバックを両方できる必要がある。そのためにはMBTIで自分の得意不得意を理解することが最適だと思っています。

2023年9月10日日曜日

MBTIを職場でのコミュニケーションにどう役立てるのか その2

   さて、前回に続いてコミュニケーションをMBTIを使ってどう改善していくかなのですが、自分の正確の特性を理解してそれを自己開示していく事でよりスムーズなコミュニケーションに繋がっていくと考えています。それを概念的に説明したものが有名なジョハリの窓というものになります。左上が自分にも既知で他者にも既知な自分。左下が自分だけが知っている自分です。左下の領域を減らす事で相手から意図等の誤解を減らすことができスムーズなコミュニケーションに繋がっていくと感が増す。
   ARENAと書いてある領域を下に広げる方法ですが、基本的には自己開示が必要だと思っています。具体的には自分はこういった傾向がありこういう人物であるという事を説明する事です。そのためにも自分の性格を言語化して説明する必要があり、そのためのツールとしてMBTIはある程度使いやすい要素じゃないかと思っています。例えば、極端にIntrovertな人の場合、ミーティング中は自分で考える時間が欲しかったりすると思うので、事前に会議を設計する際にそのような要素を入れてもらえるように一緒に働く人に伝えておくとただ黙っている人という悪印象から考えているもののアウトプットをする方法に助けが必要な人という認識になります。
   もし、可能であればチーム全員でMBTIを受けてそのもとにそれぞれのタイプの共有、チームでのコミュニケーションの改善を議論したりするとより効果的だと思います。

2023年9月3日日曜日

MBTIをどのように職場でのコミュニケーション改善に役立てるのか

 


   さて、たまにX (Previously known as Twitter) で見かけたりするのですが、MBTIというツールがあり四つの要素を二つに分けてその掛け算で16パターンに性格を分析するツールがあります。性格をそのようにざっくりと分類する事は正直かなり乱暴なのですが、自分自身を理解したり、他者の多様性を考える上で良いきっかけになったりするので個人的には気に入っていて認定トレーナーとしてもう7年程度継続的に使ってきているツールです。

   具体的にどう役に立てる事があるのかぱぱっと箇条書きにしたあと少しフォーカスして深堀りしていきます。

  • 自己理解と他者理解の促進
  • コミュニケーションのスタイルを調整
  • フィードバックの方法を最適化
  • 意思決定のプロセスを最適化
  • 職場の対人関係のトラブルの予防
  • チームビルディングの活動
  • 適切な役割の割り当て
上記が基本的なものですが、個人的には二つ目のコミュニケーションスタイルを調整するというのが気にっています。
例えば、MBTIの二つ目の要素がものの見方という項目なのですがS (Sensing: 感覚型) で具体的な事実や詳細を重視し過去の経験や現在の実情を基に判断を下す特徴があり、N(Intuitive: 直感型) 抽象的なアイディアや未来の可能性を重視し、全体像や将来的なビジョンを考慮するという特徴があります。では、具体的にどのようにコミュニケーションを変えるかをSとNに合わせてプロジェクトの現状報告という形で書いてみたいと思います。

S 感覚型の人に対して伝える場合
「昨日のミーティングでAさんとBさんとの間で取り決めた項目に従い、今週中には第一フェーズの作業が完了する予定です。」
N 直感型の人に対して伝える場合
「このプロジェクトの第一フェーズが完了すると、チームの生産性が20%向上する見込みです。今後のビジョンとしては、この成功を基に新しいプロジェクトへの展開も考えています。」

といったように同じことを言うのにも何にフォーカスする事でより相手にとって伝わりやすくなるのかという視点が出てきます。という事で今回は本当簡単な例を上げましたが、今後何回かに渡ってMBTIについて詳細に示していく予定です。