2020年8月30日日曜日

MBA Leadership Development Programあれこれ

最近、Twitterを見ていたら、MBA Leadership Development Programについて、こんなTweetが流れてきました。


自分自身は、前職でMBA Leadership Development Programとして採用されていて、伝聞で、n=1で話しているような印象を受けたため、色々な意見があった方が良いなと思って、ちょっと記事を書いてみる事にしました。


そもそもMBA Leadership Development Programって?

一応議論のために定義をいくつか条件を挙げて書いておきます。もちろん当てはまるプログラムもあったり、そうじゃないところもあります。

  • Executive exposure(幹部に対して接する機会)がある
  • 継続的な特別なメンタリングやトレーニングがある
  • 多様な機能や地域や特別なプロジェクトのアサインを含むローテーションがある
  • 3-5年の期間限定
という定義を使います。出典はこちら
元TweetにあるようにAmazon、Siemens、ジョンソンアンドジョンソン、AT&T等本当幅広くの業界、会社で実施されている採用体系になります。多くの場合、三年〜五年程度でその間に様々なポジションに就きつつ、その後要職に就くというパターンが多い印象です。MBA ExchangeというWebsiteによると600社以上が導入しているそうです。なので、そんなにすごく珍しいっていう訳ではないですが、各社の採用人数は10人未満というところが多いのではないかと思います。また、対となる概念としては、直接採用となる実際に特定のポジションで採用される事を指し、今後比較対象として使っていく予定です。


MBA Leadership Development Programの良いところって?
自分の体験や周りにいる友人たちの声を聞いた範囲での良い点をぱぱっとまとめておこうかと思います。
  1. Executive exposure(うまい訳が思いつなかい。経営幹部とのつながり?)
  2. 早く組織のはしごを登れる
  3. 幹部候補として、大きな投資や機会をもらえる
  4. 自分に足りない経験を収入を下げる事なく埋める事ができる
  5. 直接採用より報酬が高い
それなりにたくさんあると思うのですが、特に聞いた中で良さそうだなぁとお思ったのは1と4かなと思います。
1に関しては、仕事は実力と言いつつ誰かに知ってもらわないと意味がありません。そのためにも定期的にExecutiveとコミュニケーションがある事は、大変意味があると思っています。自分の友人たちを見ても、そのプログラムを辞めても前の上司に引っ張られて別の会社で要職に就いていたり、リーダーシップ・パイプラインに載る事で様々なチャンスを得ている人が多いです。
また、4については、面白いなと思っていて、経営者を目指す上では、自分の得意領域以外においても十分価値を発揮する必要があります。その中で、例えば営業経験が足りなければ営業経験を積む、People managerの経験が足りなければリスクを取りやすいポジションでその経験を積むという事を会社の合意とのもとにできます。これは、自分自身で直接採用で行おうとすると多くのトレードオフとまたより大きなリスクを抱える可能性が高いでしょう。

え、じゃあMBA Leadership Development Programの悪いところは?

さて、もちろん元Tweetにもあるように良くない面もあります。例えば

  1. 任期付きのポジションと始めから分かっているため、結果を出す事が色々な意味で難しい
  2. 経営幹部候補として採用されるため、期待は高く様々なプレッシャーがある
  3. ビジネスニーズによって、どういうプロジェクトでどこに行くかコントロールが難しい
  4. 現場がうまく対応しておらずプログラムを終えても、そこまで良いポジションがない
  5. 文化的にFast trackで上がった人を受け入れる文化がなく、結局行き詰まる
などという点があるかと思います。ちなみに、LDPは多くの場合General Managementを目指していくという前提になっているので、元Tweetにあるモラトリアムの延長という点はそこまで同意しません。モラトリアムを延長する人は直接採用だろうと転職したりして勝手に延長すると思います。

1は本当難しい明確な悪い点で、周りも自分も一年や二年で異動すると分かっている中、そんな中で、腰を据えた結果を出す事は結構難易度が高いです。これは、直接採用に勝つ事は難しいでしょう。

4、5も特に気をつけないといけなくて、偉い人の声で作ったは良いものの運営がうまくいっておらず入ってみてから、苦労するっていう事があります。そういう人へのおすすめは、LinkedInで先に入った人たちを辞めた人も含めてどういうキャリアを登っていくのか確認する事です。特に辞めた人が多い場合は、up or outになったのか良いポジションがなかったのか等確認すると色々なリスクヘッジとなるでしょう。

まとめるとこんな人には向いてそうです

まぁ長文書いてみましたが、ざっくりまとめるとこういう人には向いています。

  • 経営幹部に向けて、大きなプレッシャーやチャレンジに立ち向かう心構えができている
  • 少なくともその業界において、キャリアを積んでいく事に納得している
  • 早くキャリアのはしごを登りたい
  • その会社が本当好き
と、色々書いてみましたが、そこまで大量採用している訳でもないのでそもそも採用されてみてから、上記の点を振り返ってみるのも良いかもしれませんね。

2020年8月22日土曜日

意識高いってそりゃ理想がある人にとっては当然なんじゃないのって話

 


いつの頃だったかは正確ではないのですが、”意識高い”という状態が揶揄される風潮があって、それについてちょっと考えた事を書いておこうと思います。GMとしての学びとか関係ないじゃないかとかツッコミはあるかと思うのですが、まぁ心構えというタグを作ったので、そこに入れてお茶を濁しておきます。

世の中で絶大な信頼を置かれているソースであるWikipediaから引用すると

常見陽平は、「意識高い系」は本来「口先だけで成果の無い人」を揶揄する言葉であり、「勉強や部活動を真面目に頑張っている人」や「頑張る前向きな人」を蔑む意味合いで使われるのは本意ではないと表明している[12]日本経済新聞は2015年の記事で「様々な活動に積極的に参加し、自分を成長させる努力をする人」を冷やかす意味合いとして「意識高い系(笑)」が使われる風潮があると報じているほか[5]、朝日新聞社も2016年の記事で「真面目に就職活動をしているだけで『意識高い系』と言われることがある」[13]、「課題が多く出る難しい授業を取るだけで『意識高い』と言われる」[10]などの意見を紹介しており、単に「真面目」という意味で使われる傾向も多いと報じている

となっています。ここでは学生の話が多いのですが、読んでくれている方はある程度のキャリアがあると思うので、キャリア10年くらいの人を対象にスライドを書いてみました。下記のTweetにもあったようにMBA出たくらいの人たちも当てはまるかも。


大きく言いたい事としては、

  • 未来への理想や自分に対する自信があるなら、過去からの実績より自信が大きくなるなんて当たり前だよね
  • でも、いくつか落とし穴があるから気をつけた方が良いよね
という事になります。

左の棒グラフは敢えて縦軸の定義を入れてないのですが、現在の自信っていうのは、過去からの実績と未来の自分に対する理想の足し算で出来てると思っています。過去の実績に加えて、未来の理想をある程度現在価値に割り引いて併せて持って自信になるのかなぁと思います。だから、未来へのやりたい事とかある人は常に"意識高い人"であるのはまぁ仕方がない事なのかなと。

とは別に右にいくつか落とし穴を書いたのですが、1の過去の自分の実績に対する評価が社会的な評価と比べて大きすぎてしまったり、もしくは何も実績がないのに未来への理想像だけ高い事も問題だと思います。(とここで大学生や社会人数年目くらいの若手の人は実績がなくても仕方ないので、あんまり気にしなくて良いと思います

また2の正しい行動を起こしていない事も問題でなぜならそれは未来への理想に近付いていないからです。最近特に難しいなぁと思うのが、コミュニティ活動や勉強会の参加によって、特に発展はしていないのに達成感だけ得られるような行動は自分でも注意していかないといけないなと感じます。


最後の未来の理想像の器が小さいという事についてなのですが、ミスターミニットの迫俊介の本にも書いてありましたが、自分自身への成長を考えるより、社会や組織をどう成長させるもしくは目的を達成するにはどうしたら良いのかと行動し始めたら成長スピードが一弾と増したという書いてある内容がありました。自分もGMになってから、同様の事を感じていて、未来への理想が自分自身に閉じている人は見直して見ても良いかもしれないですね。


という事で、まとめとしては、まぁ自信過剰とか意識高いとか言われても気にせず毎日できる事をしっかりやっていきましょうよっていう心構えのはなしでs