2021年8月28日土曜日

結果を出していてもクビになる?Redundancyによる人員削減



Aさんはとある米系企業に勤めて二年になります。他業界から転職してきたAさんですが、数ヶ月で知識的にもキャッチアップして、昇進し、二年目から一つの部門を任されるようになりました。急な昇進とは言え、順調に売上改善、売掛金回収、利益率を改善としっかりと結果を出していきます。一見順調なAさんですが、ある日アメリカにいるボスから連絡を受けます。Aさんは「イレギュラーなミーティングだけどなんでだろうな」と最近走らせているミーティングの資料を少し見返しながらミーティングに参加します。

ボス「おはよう、Aさん」
Aさん「おはようございます。今進んでるプロジェクトの件でいくつかサポート頂きたいですことがあるのですが、良かったらこの時間を使って相談してしても良いでしょうか?」
ボス「うん、、その前にちょっと話さないといけないことがあるんだ。グローバル全体で組織変更があって、君の働いている部門ともう一つの●●の部門を統合することになった。結果、君の今働いているポジションは会社から存在しなくなってしまった。全体には今日発表して、組織変更は今日から即日で行われる。引き継ぎは2日でして欲しい」
全く想定外のニュースを聞いて、Aさんの目の前が真っ暗になります。

さて、今回のこの内容は完全にフィクションですが、同様の話は多くの企業で聞いたりする事があります。たまに外資系は実力主義だとか言う事がありますが、ざっくり言うと運やこういう組織の変化に悪い方向で巻き込まれない事も含めて実力じゃないかなと思ったりします。以下質問形式でいくつか書いていきたいと思います。

どういう人が対象になるのでしょうか?
手を動かして実際にビジネスを動かしている人が対象になる事は少ないです。よほど余剰のある部門やチームじゃない限り、そういったオペレーションに近い人達が対象になる事は少ないと思います。むしろ、いくつかの部門や国のマネジメント等である比較高めの中間管理職の人が対象になる事が多いです。結構給与も高くなってくるのでコスト削減にもなり、日々のオペレーションには即座に影響が少なく、マネジメントは比較的レバレッジが効くからです。


急にクビになったりするの怖いです。どうしたら良いですか?
上記のポジションになるような人はクビを恐れる事はあんまりないと思います。少し時間はかかるかもしれないですが、ちゃんと結果と信頼を出してきている人はそんなに気にしなくても大丈夫です。

クビになったらどうしたら良いのでしょうか?
今働いているビジネスに対して真摯に最後の最後まで貢献して辞めましょう。自暴自棄な態度は取らずしっかりときれいに辞めていく事が大切です。

転職する上で悪影響はありますか?
あまり全体的な事は言わないですが、Redundancyでクビになったんです。って言われたら、あーそれはアンラッキーだったね。ってなニュートラルに扱うし転職理由として全く問題はないと思います。一個あるとすると、もしポテンシャルやキャパシティが追いついていたら飲み込む側に回っていたのかもしれないけど、そこには選ばれなかったんだねって思うかもしれないですが、こういうのはタイミングにもよるので本当マイナスはそこまでないと面接する側からすると思います。

ではでは。

2021年8月22日日曜日

社内で欲しいポジションがある時の具体的な動き方


 前回のBlogで欲しいポジションがあるならそのポジションの仕事を先にしてしまうことが有効ということを書いたのですが、実際の例をもとにどういうアクションが良いのかを書いてみようかと思います。ただこういった問題は結構デリケートで他のチームの仕事を取るということは、そこのチームのリーダーが自分に対してレポートするか、そこのチームのリーダーを外してコスト削減をすることになります。政治的な問題を大きく孕んでくるのでしっかり考えて進めましょう。


いくつか概念的な内容と具体的なアクションを混ぜて書きます。


0. 自分が余裕を持ちながら結果を出せることを示す
今のポジションで結果を出していない人により大きいキャパシティの仕事を任せることは難しいです。なのでそこは自分で示すようにしましょう。

1. ボスとのミーティングでチームの課題について共有する
イメージとしては隣のチームなので自分自身が社内顧客だったりする場合が多いと思います。また同時に取り込みたいチームも自分自身も同じボスにレポートしていると前提を置いています。自分自身の思う課題についてボスと一緒に議論して共有します。この時、ポジションの取りたさを匂わせてしまうと自分勝手な人だと思われてしまうので、言い方伝え方タイミング等に最新の注意を払いましょう。

2. 課題を整理し、自分ならどこができると伝える
取り込みたいチームの課題とあるべき像を可能な限り客観的な視点で整理します。イメージとしてはスライド一枚くらいが良いと思います。この辺のさじ加減は本当色々な要素によって変わるのでご自身で判断することをお勧めします。課題を整理したら自分がどこに貢献できるかをハイライトして説明すると効果的です。もう一つ有効な方法としては入社時点でのCVを準備しておき、説明をしながら共有する事があります。多くの人が入社してからCVをアップデートしているかと思いますが、そういった誤解を与えないためにも入社時のCVを使うのが有効だと思います。

3. 改善課題の一部を自分の職務外のプロジェクトの形で動かし始める
ここで、最も影響が強く自分が強みを生かせるポイントに集中して職務外のプロジェクトで良いから手伝わせて欲しいと伝え手伝い始めます。そうすると実際に内部の様子がもっと見えてきてより詳細もしくは新しい課題が見えてくると思うのでそこでボスと連携してさらに課題解決につながると思います。

そういったいくつかの事を繰り返しているうちに実際その仕事をしているっていう状態が生まれてくると思います。そうすると責任を拡大する日はすぐそこに近付いてきますね。

2021年8月14日土曜日

欲しいポジションがあるならそのポジションの仕事を先にしてしまうことが有効


 先日大ボスと話をしていたら、まぁ欲しいポジションがあるんだったらポジションをもらう前から実際にその仕事をしてしまっている状態を作るのが一番だよねっていう話をされました。彼の経歴を見ると、今の会社で18年働いていて13回ポジションが変わっています。平均すると一年半に一回以上新しいポジションに変わっているようなキャリアです。組織としての変更が多いのも事実ですが、彼曰く多くのポジションチェンジは急に起きたというより、もともとプロジェクト単位で手伝ったりしていた、人手不足のところで頼まれて手伝っていた、個人的に興味のある領域だったのでミーティング等参加したりしていた。などなど様々な方法で実施をしてきているとのことでした。
ってなわけで、どういう方法で実際に仕事を先回りして拡大できるのかについてぱぱっと書いてみようと思います。

1. 可能な範囲で興味ある領域に関するプロジェクトに手を挙げて手伝う
2. 社内で色々な人にこういうことに興味があって職務範囲外でも手伝いたいと伝える
3. カウンターパートの困っていそうなことについて一歩踏み込んで手伝ってあげる
4. 横のチームで人員不足が起きたらすぐに手を挙げて手伝う

ということを書いてみましたが、そのためにも現状の仕事が問題なく回っていて個人として労働時間等含めてキャパシティがある必要があります。ってなわけで今週は短めですが、タイトルで言いたいことは言い切ったので終わりです。

2021年8月7日土曜日

優秀さより何よりも戦場を選ぶ事の大切さ


AさんとBさんはMBAの同級生でした。同じ多国籍企業のAさんは日本支社でBさんは中国支社で採用されてUSD建てで同じベース給与で採用されました。卒業後五年経って久しぶりに同窓会に会って、キャッチアップをしていたところ、いまいち給与の話が噛み合いません。中国では未だに市場が成長傾向で多国籍企業で働けるような人材はまだまだ貴重。結果給与はどんどん上がり成長市場でもあるため新しいポジションがどんどんできて責任範囲も拡大していったのです。たった五年でついた差にびっくりした2人は平均上昇給与から簡単なシミュレーションをしてみる事にしました。


Aさんは同窓会から帰りの飛行機の中で窓から雲を見下ろしながらつぶやきます。「こうして見てみると結構大きな差がつくものだな。2人とも同じくらいの能力かなと思っていたけれど、五年間で給与は大きく差がついて責任を持つチームメンバーの数も大きく差がついた。毎日必死に目の前の仕事に取り組んできたのにどうしてこんなに差がついてしまったんだろう。」


と上記は完全に創作なのですが、最近Twitterで見ていて

  1. 給与はほぼ業界と会社の利益率で決まる
  2. 海外に出て働こうか迷うものの今の状況も十分問題がないからどうしたら良いか

という2つの意見について思ったのでちょっと分かりやすい例を挙げてみました。1. については業界と会社の利益率に加えて給与上昇率について考える必要があり、上昇率はどの国の市場を戦場としているのかによって大きく違うと考えています。Future CFOというWebsiteによると下記のような比較のグラフが出ています。


つまりは給与という定量的な視点において考えたとしてもどの場所に自分を置くかによって五年複利で考えると大きな差がついてしまいます。加えて、多くの場合成長が大きい市場は変化が大きい市場であり、変化が大きい市場においてはより多くのチャンスに恵まれる事が多いです。成長しているとポジションはどんどん増えてより大きい責任を早く与えられ、結果ポジションに合わせるように定性的な点においてもどんどん成長していくという事態が起こります。

ここで言いたい事としては、日本にいる人は給与が上がらないから海外に出て働くべきっていう話じゃなくて、日本にいたとしても輸出していて顧客が成長市場であれば成長市場の恩恵を受けられる可能性があります。低成長で上に人が詰まってて五年後同じような仕事をしている優秀な人とそこまで優秀ではないものの成長市場で数々の経験を積んできた人がいたとしたら五年後大きな差になってくると思います。だからこそ、どこの戦場で働くのかという事をしっかり考えた方が良いですよね。という話でした。