2022年1月1日土曜日

アスピレーションを持つ事の大切さ

新年明けましておめでとうございます。改めて考えると2009年に働き始めてから、もう10年以上経ちますし、2015年にMBAを卒業してから丸六年以上経った事になります。前職のリーダーシッププログラムで同じプログラムにいた友人たちと忘年会をしていたのですが、何かになりたいと継続して三年以上持ち続ける乗って難しいよねぇという話になりました。三年以上経つと皆マネージャーになったり、結婚したり、子どもができたり、自分の親に変化があったりして、MBA卒業時に持っていたアスピレーションが相対的に小さくなってきてしまう傾向にあるよねって色々な例を見て強く感じています。前にBlogで書いたようにファイティングポーズを取る人が減ってきてしまうんですよね。

さて、それとは別に最近、入山章栄という人の世界標準の経営理論という本を読んでおり、フレームワークをただ学んでもらうのはチームメンバーに教える上であんまり意味ないようなぁと思っている中で本当に刺さった本でした。(英語で似たような本がないかはちょっと探してはいます。)その中で下記のような図が紹介されており、組織の意思決定の循環プロセスについて説明をしています。



簡単にまとめると以下のようになります。(世界標準の経営理論11章よりKeniまとめ)

  • 現場に対する満足度が低いほど新たに選択肢を探すサーチを行う
  • アスピレーションとは自社を評価する基準・目標の高さ
  • サーチはコストも時間も認知的な負担もかかるため、企業は現状に満足するとサーチを行わない事は合理的と判断してしまいがちになる
  • よってうまくいっている時に目線を高く保てるかが大切
この企業における企業行動理論なのですが、個人のキャリアにも当てはまる事があるんじゃないかと思います。企業と個人のキャリアで違う事としては、個人のキャリアはあくまで個人のものなので上場企業と違って、株主からの外的プレッシャーもないため目線を下げて現状に満足する事が大変簡単です。また、目線を上げ続けたら現状で幸せを実感できないという副作用も出てくると思います。元々の欲望の器と言ったらそれまでかもしれないですが、自分がどこで満足するのか今持っているものは発展途上の副産物に過ぎないのではないかと自問自答することが大切なんじゃないかなと思っています。新年のちょうど良いタイミングに自分のアスピレーションについて考えてみても良いかもしれませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿