2023年4月30日日曜日

キャリアは「エ」の字理論

   たまにT字のキャリアが良いとかT字人材とかっていう話があったりしますが、それについて最近思ったことをちょっと書いてみようかなと思います。私が昔聞いた話だと、キャリアの最初の方でTの横棒である全体的な知識やスキルをつけて、そこから専門的なスキルを狭く深くつけていくといったものです。ちょこっとウェブサイトを読んだ感じだとT字型人材というのがジェネラリストと専門性の二つを持つみたいなことが書いてあったのですが、自分はなぜかキャリアの話で理解しているので、そのままキャリアの話で進めます。
   私自身は最初に幅広く知識を付けて、それから比較的ニッチな業界の経験や知識を積み重ねてきました。結果的にマネジメントのキャリアパスを進むことになり、その結果ジェネラルマネジメントという仕事の軸から色々なファンクションのチームの仕事について理解が深くなったり、あまり関係ないような業界のキャリアの機会も可能性があるようになってきました。前者の様々なファンクションのチームについてはもちろん各チームのプロフェッショナルに敵うわけではないですが、以前のジェネラリストとして浅く広く知っていた頃よりかなり理解は深まってきていると思います。後者については、業界を超えてもジェネラルマネジメントという点において同じであると一部の人は理解しているらしく今まで縁がなかったような業界のキャリアについてもたまに来るようになりました。
   これがもし、最初から広く浅くを続けていたら、例えばジェネラルマネジメントへ到達するのにより長い時間がかかっただろうと思っています。マネジメントのキャリアパスの人で数年おきに業界も大きく変えている人を比較的高いポジションでは選ばないんじゃないかと思います。ということで結論としてはマネジメントキャリアパスの人は、一旦T字人材としての戦略はそれなりに正しいものの、狭く深く到達した先にはむしろキャリアの幅やスキルが広がる機会があるんじゃないかなと思っています。
   また、最後にですが明確に書いてあるように今回の話の前提はマネジメントパスの人でスペシャリストパスの人はおそらく違う景色なんだろうと想像しています。

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