- PIP期間を乗り越えて継続的に雇い続ける
- PIP期間終了後、目標未達で辞職
- PIP期間中、対象者から自主的に辞職
- PIP期間中、雇用者から辞職を勧めたり、契約解除したりする
さて、今日はPIP: Performance Improvement Planについて書いてみようと思います。
マネジメントとして仕事を始めると数多くのチームをまとめつつ結果を出していく必要が出てきます。そうすると当然常に全員が良いパフォーマンスを維持し続ける訳ではなくて、能力と職務が合っていなくてパフォーマンスをうまく発揮できない人も出てくる事が当然あります。
日本語でぱぱっと調べた形だと、PIPはリストラの準備なので注意です等弁護士事務所が書いていたりする事が見られましたが、今回書いている事は日本以外の比較的雇用市場が流動的な場所を前提にしていると捉えて読んで頂ければ幸いです。流動性の高い市場においては、能力が合っていない場合にお互い合意の上、能力と職務が合致しない場合、労働者側に対して早く新しい他の仕事を見つける事ができ長期的には良い面もあるからです。流動性の低い市場で終身雇用等の市場で長期的に雇用されて50歳前後で会社からリストラされて他社に行きようがないということよりも早めにお互い合意をする事でむしろ長期的には良い面があるという考え方もあると思います。
さて、そんなPIPなのですが、多くの場合以下のような構成になっている事が多いようです。
ミスターミニットで働く迫さんのこちらの本にも書いてありましたが、自分の成長ばかり考えているよりも、組織の成長だったり目の前のビジネスの課題に集中する方が結果的に成長するっていう論旨の事が書いてありました。
自分の成長は「事(こと)」に当たることの副産物でしかない。それなのに、副産物を目的にして、囚われていた。おそらく、「マザーハウスを成長させよう!」と口では言いながらアートの学校に通う僕の姿に「ブレ」を感じ、「この人についていっていいんだろうか」と思ったメンバーもいたのではないかと思う。リーダーは、自己成長なんて考えなくていい。そんな自意識なんて、いらないのだ。
この主旨がある程度正しいと仮定した時になのですが、理由とその条件について整理してみたいと思います。理由なのですが、「成長のため」と行動をし始めると、手段が目的化してしまうために、最終的な目的への行動がぶれてしまう事があると思います。迫さんの文章にも書いてありましたが、自意識は周りへのアピールになってしまったりして、実際のビジネス解決に対してぶれてしまうのではないでしょうか。
次に条件なのですが、早く精神的に成熟する方はもちろん素晴らしいと思うのですが、自分のように自意識が高かったりする人(笑)に対しての解決法を書いておくと、自分の成長よりも目の前のビジネス課題を解決しないといけない環境に置く事だと思います。具体的には自分のチームを持ち、チームメンバーの将来を背負うような環境に置かれると自分自身の成長よりも目の前のビジネス課題を解決する事に必然的に集中できると認識しています。
と、考えると別のBlog記事にもちょこちょこ書いていますが、いかに早く責任を持つ環境に自分自身を置く事かが大切になってくるので、20,30代前半の人はいかに早くそういう環境を探して身を投じていくかが大事になってくるんじゃないかなと思っています。