2021年1月24日日曜日

転職してマネジメントに就くことになった背景 後半

 


さて、前回はSeed Hireとして、採用される事になって無事新しいビザが出る事も確認した後、退職し二ヶ月程休む事になりました。せっかく二ヶ月もあるので、何かしようかなと思い、一ヶ月の上海交通大学の夏休み中国語プログラムに参加して上海の夏を楽しんでいました。ある日いつものようにレンタル自転車を借りて新天地の辺りを移動していたら、転職先の人事の人から電話が入ります。

「今から三ヶ月後にシンガポール、フィリピン、マレーシア、ブルネイを統括するGMが退職する事になるので、そのポジションはややストレッチだけれど、社内社外から候補者を募る中で手を挙げてみないか?」

元々働いて一年くらいはどうにか結果を出して、それから認められてタイミングがあったらシンガポールから移住する事も考慮に入れつつGMポジションを取れたら良いなと思っていたのですが、思ったより早くチャンスが降ってきました。また、採用してくれた元ボス(Aさん)のボスである人が辞めて転職した事で、社内の人材を一段上の責任に引き上げなければいけない状況も後押ししてくれたと思います。


さて、採用してくれた元ボスはAPAC全体を統括している中、面識がほぼない東南アジアのGMである人(Bさん)がReport line上の上司になる事になります。Aさんは私を強く推薦してくれ、Bさんはよく知らない人なので中立に物事を判断しようとしている立場です。その後、入社して製品や市場の事を学びつつ、何回かBさんの面接を受けていく事になります。

誰かの参考になるかもしれないので質問された内容を思い出せる限り思い出していくと下記のような質問でした。

  • マネージャーの経験もP&Lの経験もない中でどうやって結果を出すのか
  • 今の組織を変えるとしたら、どう変えるか
  • パフォーマンスが低いチームメンバーに大してどう接するのか
  • 最初の90日のプランは何か
  • 新しい人を雇う時に採用する基準は何か
一個質問があって答えたら具体的になったりとか、抽象的なまま議論が進んだりとかしましたが、三週間目のある日Bさんに呼ばれて、シンガポールとブルネイの責任を任せたいという事になりました。最初のリアクションは、「え、マレーシアとフィリピンももらえると思ってた」と冗談を言っていたのですが、相当嬉しかった事を覚えています。

専門性が相当ぴったり合っていた事、タイミング等が全て重なった結果ですが、マネージャーの経験も浅く、P&Lの経験もない中でするっと運がよくポジションが取れたなと思います。自分で採用する側からしてみても思いますが、多くの場合実際にそのポジションを経験した人の中から採用したがる事が多いです。そんな中、未経験で外国人である自分に対して信頼をしてリスクを取ってくれたボスたちには感謝しています。

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