さて、今回は日本で公務員として勤務された後に台湾に引っ越しした方のお話で初めは日本人や日本語を話せる事を強味にしていても、少しずつ別のスキルを鍛えたり、追加でMBAを取る事で日本語関連のスキルへの依存を減らしていく例の話を聞きました。海外に急にロケーションが変わるだけで大きな変化なので、仕事や職種を維持しロケーションだけ変えて、他の部分は理想状態に一つずつ片足ずつピボットするように変えていく事は理想形の一つだと思っています。
海外キャリアインタビューまとめ
日本での背景・学生時代
- 九州の地方出身で、英語とはほとんど縁がなかった。
- 小学校時代に少し英語を学んだ程度で、本格的な留学経験はなかったが、中学生のときに外国人へインタビューをして以来、海外へのあこがれを持つようになった。
- 大学卒業直前に三週間の語学留学を経験。
看護学科から地方自治体へ
- 看護学科を卒業し病院見学も多数行ったが、自分の働く姿がイメージできなかった。
- 保健師の資格を取得し、地方自治体で数年間勤務。
- 短期留学時代から海外志向があり、遠距離恋愛中のパートナーが台湾にいたこともあって台湾への移住を決意。
台湾での学びと仕事
- 台湾の大学で約1年、中国語(中文)を学ぶ。
- その後、米系企業の台北拠点に就職(日本語・英語・中国語が必要な仕事)。初の民間企業での職務や台湾独特の職場文化(出勤後に朝食をとる、ジュースなど色のついた飲み物を堂々と飲む習慣、お昼寝、下午茶等)に驚きがあった。
- ヘルスケア業界を中心に転職を2回経験し、現在は台湾の会社に在籍。仕事を続けながらMBAにも通い、昨年卒業した。
MBA取得の経緯とキャリア観
- 最初に勤めた台湾の企業で、上が詰まっているように感じたため「長く待つか転職するか」しか選択肢がないと感じていた。
- ビジネスパーソンとして成長するにはMBAが役に立つのではと考え、働きながら通学。MBA入学直前に声がかかり転職が決定。
- MBAではマーケティングに最も興味を持ち、現時点ではマーケティングを軸にキャリアを積んでいきたい。
- 日本語が強みとなり仕事を得た部分もあるが、言語力に依存しない専門スキルを磨きたいという思いがある。
海外で働きたい人へのメッセージ
- 人に話を聞くのも大事だが、実際に面接を受けるなど行動に移すことが重要。
- 行動を積み重ねることで学びを得て、憧れを現実に近づけられる。
- 看護助手としてワーキングホリデーでオーストラリアに行った友人の例など、「行けるんだ」と背中を押してくれる存在がいると大きい。医療ヘルスケアの人材は色んな形で海外に挑戦できると思う。是非様々な可能性を模索してみてください。
- 海外に出たい気持ちがあるなら、ぜひ自分で行動を起こして道を切り開いてほしい。