今回は日本で就職後米国に留学し博士まで取得し、米国でそのまま就職した方の例を紹介します。博士からの留学自体はとても素晴らしいですが、何よりもっと素晴らしいと思ったのは授業料免除に加えてお金をもらって修士から学べた事だと思います。盛り上がりそうだなと思った業界に行った結果、かなり良い条件で自分のキャリアアップができていて、現在につながっているところがポイントかなと思います。こういった意思決定の質の高さと行動の早さが良い結果につながっているのでしょう。
背景
地元の公立高校を卒業後、アメリカの大学に留学。中退後、数年間派遣などで働き、日本の大学に三年次編入。卒業後は数年間働いた後、情報系の修士号をアメリカで取得し、さらに博士号を取得。以降はデータサイエンスを軸にしたキャリアを築いている。2010年代前半だったため、当時は情報系大学院課程への競争が少なく、現在よりは楽に入学できた。
移行プロセス
修士課程と博士課程は同じ大学の同じ学部内で進学した。修士課程から授業料免除かつStipendが得られたので、学費負担なく学ぶことができた。
スキルと準備
PhD課程は一般的にストレスが非常に高く、修了が難しいと言われるが、学部長や指導教官の支援で課題が軽減。特に、リサーチアシスタント(RA)として仕事経験を積ませてもらえる環境が整っており、指導教官の先生も非常に丁寧にコミュニケーションを取ってくれたため、研究もストレスが少なく、仕事を得るための準備もできた。
就職活動
所属大学内でデータサイエンス系の仕事を探した。大学内の博士課程で研究していたため、すでに信用があり、比較的スムーズに仕事を見つけることができた。
文化適応
2021年に就職をしたが、コロナが終わりかけの時期でリモートスタートだったため特有のやりにくさがあったが、少しずつ環境に適応。
職場文化
研究室やグラントごとに多岐に渡るプロジェクトに参画できる。
長期的な目標
自分自身の目標の多くは叶ったので、今後は子どもにとってベストな環境を選んでいきたい。
これから就職する人へのアドバイス
情熱があることをやるのが重要。やりたいことにリスクを取って挑むべき。 日本にとどまるのも、海外に出るのも両方リスクはあるし、それぞれにメリット・デメリットもある。比較をして有利な生き方を考えることを否定はしないが、自分がやりたいことを選んでいかないとなかなか長続きしないし、逆にやりたくないことを長続きしても意味がない。
その他の願い
アメリカの教育環境が気に入っている。特にLeadershipとCreativityを重視する教育は日本も参考にしてほしい。
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