さて、今回は研修医を終えたあとオーストラリアに移住し、医師として働く人の紹介です。特に印象的だったのは、最初のステップは地道な活動だった事です。知り合いや学会でのつながりを活用して最初のポジションを取ったとの事ですが、特に明確なコネクションや期待があった訳でもないにも関わらず現地に行きコーヒーチャットをたくさん行う事がきっかけだったそうです。医師というアドバンテージがあるとは言え、国を越えてキャリアを切り開く上では地道で能動的なアクションが有効だったという事は多くの人に示唆があると思います。
背景
高校時代に各国代表が集まるキャンププログラムに参加。日本の医学部で6年間学び、後半は2–3か月ごとに海外の国際機関やNPO、研究室を経験。卒業後は初期研修医を2年間務め、その後オーストラリアに移住。
移行プロセス
初めは無給の研究ポジションを探し、知り合いや学会でのつながりを活用して獲得。
2年目以降、労働ビザを取得して臨床医として働き始めた。
文化適応
雑談や医療用語の違い(例: エピネフリンとアドレナリン)に慣れる必要があった。
患者とのコミュニケーションに大きな問題はなかったが、言外の背景の共有に課題を感じた。
長期的な目標
現在のキャリアを進めつつ、オーストラリアでの生活を継続する予定。
様々な要因に柔軟に対応しながらキャリアを形成していきたい。
メッセージ
大学入試は公平性があったが、その後のキャリア形成は人との縁や積み上げが大きな影響を与える。
自身の興味や目標に応じて柔軟に進むことが重要。