多くの多国籍企業のリーダーたちは結構驚く勢いでポンポンと企業の階層を上がって行きます。そういった人たちのキャリアの進み具合は驚くべきものがあります。どういう人たちがファストトラックに乗ってCEOになっていくのかというリサーチ結果は以前の記事に書いたりしたのですが、今回はキャリアのブーストする典型的なパターンとブーストできない人について書いてみようかなと思います。
キャリアのブーストとは何かについて具体的にまず先に書きます。キャリアのブーストとここで書いているのは、平均的なキャリアと比較してより短期間で重要なポジションに就くという事だと考えています。具体的にどういうパターンがあるかというと
- 経営幹部育成プログラムでの採用
- 社内での強力なスポンサーがいる企業での勤務
- 正式なプログラムではなくても、MBA取得後のポテンシャル採用
こういったことが典型的なパターンとしてはあるでしょうか。ちなみに上記の三つは重なっていることも多く、それぞれが独立ではないです。
さて、キャリアをブーストさせ続けられない人なのですが、下記のような原因があるんじゃないかなと周りを観測していて思ったりしています。下記の例が悪いということは全くなくて、あくまでそういう例があるというレベルで捉えてもらえると助かります。
- 専門家とマネジメントのキャリアパスが違うことを理解できていない
- 今のポジションでそれなりに満足してしまっている
- 現状のキャリアの先に目指すキャリアがないにも関わらず損切りできていない
- 結果が出ていない、結果をうまく説明できていない
一個ずつ簡単に説明していくと
1. については例えばGeneral ManagementのキャリアとBusiness Development(M&Aとか)のキャリアは大きく違って重なることが難しいのですが方向性が違うにも関わらずシフトができると思っている、もしくはシフトが容易であると思っている場合が多いです。目指す先に対して適切な経験を踏んでいないので、さすがに色々難しい面があります。
2. はもう簡単で、様々な理由で現状で満足してしまう人です。おそらく満足してしまうくらいがその人の器何だろうと思います。なので企業側にも本人にもきっとWin-Winです。
3. は実は結構多くて大きな視野で考えると現状の先に目指したいものはないにも関わらず、そこで意思決定をして違う選択を取れないということがあります。方向性をシフトして給料を上げることは難しいので思い切れない事も十分理解できますが、それなりに満足する仕事で数年以上時間を使ってしまっている人もたまに見ます。
4. 説明不要です。
と色々書きましたが、まずはキャリアをブーストできる方向や場所にいる事、自分がどこに行きたいのか正確に理解することでより方向性も明確になってくると思います。
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