先週はヘッドカウントという概念について話をしましたが、今回はビジネスを伸ばす上で大切なヘッドカウントを増やす投資をどう勝ち取ってくるかという事について書いてみたいと思います。これもまぁ当たり前な話が多いんですが、パターンと各方法について気をつけないといけない事があると思ったのでまとめておきます。
パターン1: 前年からの年間計画
これはもうまっとうなパターンなのですが、一般的に3-5年先までの業績を予想して、それに合わせて投資計画も承認を得る事が多いです。そこで売上を伸ばす代わりに投資ももらうという一番スタンダードな方法です
パターン2: 年途中で高い成長を見せて余剰を使って自分でヘッドカウントを追加
例えば上半期で大変高い成長を達成して、目標となる利益を超えたリターンを出したとします。その超えたリターンを使って人員を追加するパターンです。ロジックとしては成り立つのですが、多くの場合はその高い成長を維持できる等の前提を置いたストーリーを示せないとなかなか難しい事が多いです。ヘッドカウントは永続的にかかってくる費用という前提になってくるので短期的に上がった利益をそのまま使うのは結構難しいんですよね
パターン3: 他の地域がうまく行っていない時に投資を取ってくる
マクロ要因によって他の地域がうまくいっていない時に投資を減らす事があります。ただ、そうは言っても投資家に対してそのままリターンが下がりますとはなかなか言いにくい訳で、他に成長の余地のある市場を探して投資をする事が多いです。社内の様々な動きからそういった要素を見つけて、うまく機会に乗って他の地域から投資を取ってくるという方法もあります。
と、色々とパターンを紹介しましたが、多くの場合そもそも高い成長を示していないと人員増化は難しい事が多いです。ただ、成長と投資は鶏と卵なので、小さいスケールで投資がうまくいく事を示し、そこから投資を引っ張ってくるって方法もあるんじゃないかなと思っています。
最後にヘッドカウントと書いていましたが、チームメンバーと話す際にはあまりその単語を使わないようにしています。ヘッドカウントという言葉が大変無機質な印象を与え、冷たい印象を与えるかなと思っているからなのですが、蛇足ですがこういう言葉一つ一つの使い方も大事にしていきたいですね。