最近初めて、発展したWebミーティング内蔵の字幕翻訳機能やDeepL等の機械翻訳を見る機会があったのですが、思ったより性能が高くて、ちょっと思ったことを書いてみようかと思います。とは言え、実際自分がアクティブに使っているかと言うと、全く使っていないので少し的外れかもしれません。また今回の議論からプロフェッショナルである通訳の方は前提から排除しています。特に通訳の方は言語能力とは大きく違った特殊なスキルだと思っているので。
まず大変単純にするために、付加価値と英語の能力の二つの軸で整理してみます。環境によっては、そもそも言語が話せない人に付加価値はないのですが、それぞれ独立していると仮定します。また、大きくは日本での労働環境だと思ってくれて構いません。
縦軸: 仕事の付加価値に関してはあくまでグラデーションなのですが、言語に依存しないスキルでスペシャリストを前提として書いています。なぜなら言語ができない人にマネジメントは基本的に難しいからです。
横軸:初級、中級、上級とレベルに分けていますが、自分の定義は下記くらいなイメージで書いています。
- 初級:時間をかければ理解できる。もしくはそれもできない。TOEIC満点未満。
- 中級:リアルタイムで感情にまで影響を及ぼさない取引の議論ができる。TOEFL満点未満。海外経験のない状態で社会人留学をしたくらいのイメージ。
- 上級:感情面を含んで議論交渉をし、組織を鼓舞し動かすことができる。
各セグメントにおける変化
1: 英語ができないけれども専門家としてスキルのある人により脚光が当たる日が来ます。なぜなら、言語によって良くも悪くも守られていた市場が開き、世界中で良い人材を探すようになるからです。
2: 英語によって盛られていた価値が消える分少し減ります。
3: 英語も専門的なスキルも両方あるため変化はないです。
4: 英語によって多くの付加価値を産んできたため、著しく付加価値が下がります。機械化されることで同じ社内で単純に給与を下げることは難しいので、部署異動、解雇等が起こるでしょう。
大きく言いたいこと
- 機械翻訳の発展により議論や交渉で十分価値を出せてようやく価値が出る世の中が来る
- 機械翻訳の十分な発達が5年か10年先か分からないもののそれまでにキャリア上失う機会が多い人は英語を勉強すべき
- 語学的な能力が著しく低い人や特別な付加価値がある人は語学にリソースを振らない事も十分意味がある可能性がある
- ただし多国籍なチームをマネジメントする人は、言葉の選び方一つ一つが付加価値につながるので、引き続き高いレベルでの言語はスタートラインに立つ上で必要がある
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