2021年9月18日土曜日

不確定要素が多い中でのチームメンバーに対するコミュニケーションの方法



Aさんは時価総額一兆円程度の多国籍企業に勤めています。営業マネージャーとしてAさんは日々忙しく働き、顧客との関係を築き、数字を達成し、チームメンバーを率いています。ある日、チームメンバーからWhatsAppメッセージでびっくりするメッセージが届きます。送られてきたメッセージによると、Aさんの勤める会社が別のより大きい企業に買収される議論に入ったというニュースでした。ボスにすぐAさんは電話をしてみますが、ボスも直接聞いたことではない様子です。その日の夜に本社とのコールがあり、まだ最終合意には至っていない事、ニュースの影響はなかったものとする前提で仕事を進める事、不必要な情報提供をしない事等のざっくりとした内容だけ提供されました。チームメンバーは皆今後どうなるのか気になっていて顧客に対する説明もどうしたら良いか方針を聞いてきています。翌朝にチームメンバーとのミーティングが設定されていて、説明をしなければいけません。



今回もそれっぽいケースのようなものを書いてみたのですが、部門や会社を売買したりして企業価値を最大化していく事は本当に多く見られて、こういった状況は十分にあり得ると思います。不完全な情報で意思決定する事は頻繁にある事なので、ジェネラルマネジャーとしては対応できる必要があるでしょう。

さて、具体的な対応ですが、いくつか自分の思っているところを書きます。

分かっている事を伝える
今回のケースでいくと会社からある程度のガイダンスが出ているので、それについて誤解がないように伝えます。ここはまぁ当たり前のことなのですが、しっかり説明をしておきます。

分からない事を伝える
チームメンバーに対して、分かっている事以外にある程度以上の職位の人に開示されている情報がないかを伝えます。知っていて伝えられないのか知らなくて伝えられないのかでは大きく異なるのでここを伝える事は大変大事な事だと思っています。

ストーリーや感情面に対する事を伝える
上記の分かっている事、分かっていない事の二点はあくまでハードなものなので、より感情やストーリーの面に注力して話す必要があると思っています。つまりは会社の方針でどんな事があろうとそのマネージャーは信頼できると思ってもらえるようなスピーチが必要になってきます。そのために会社のブランド、顧客に与えた価値についてについて振り返って話したり等の感情に訴える必要があると思っています。


0 件のコメント:

コメントを投稿