「地頭力」試すのは時間の無駄だった グーグル人事責任者、衝撃の告白
先日たまたまこんな記事を見かける事がありました。少し前の記事ではあるのですが、ざっくり言うと「地頭力を試す」という事は無駄だったとGoogleの採用の役員が発言したという内容でした。それをきっかけに色々な人が話をしていたのですが、職種や状況においては意味があると自分は考えているため少し書いてみようと思います。
結論から言うと、実際のビジネスに即した設問で、特定の目的であれば意味がありそう。だと考えています。具体的には、新規事業やビジネスデベロップメント等の職種や営業から営業マネージャーに職責が大きくなる人を見極めるという目的なら相当パワフルなツールだと思っています。この記事にあるような「ビル・ゲイツが浴室を設計するとしたらどのようなものか」みたいな奇をてらった問題にはあまり価値がないと私も思うので前提から外しています。
具体的に比較的身近な営業から営業マネージャーに上がる人を見極める手段としてのフェルミ推定を考えてみましょう。
例えば、「とある製品(繰り返し買う製品)を割引プロモーションをする事になった場合、どの程度割引するべきか」という論点に答える事になったとしたら
(プロモーションのコスト)=(失う粗利)+(宣伝のコスト)
(プロモーションのリターン)=(獲得顧客)✕(リピート率)✕(注文単価)✕(時間)
とざっくり計算して、リターンをモニターするためにそれぞれをKPIとして、想定より低い場合は各要素を改善するための打ち手を考える等の計算をざっくりして、実験をして確かめつつ数字を精緻化していくという事がサクサクできるかどうかというのは大切だと思います。現実のビジネスでは、それぞれの要素をセグメントに分けたり、より詳細化するとは思いますが、頭の中でざっくりこれくらいできないと営業として売る仕事からマネージャーとして施策を考え実施していく立場になる事は難しいと思います。
人によっては頭の体操くらいに思われがちなフェルミ推定ですが、今まで12年仕事をしてきた中で意外と使ってきているし、ちゃんと目的を決めれば意味があるんじゃないかなという事で書いてみました。
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