さて、今回はエンジニアの方がアメリカ就職に新卒でチャレンジしたものの失敗し、そこから約五年で複数社のキャリアを経て外資系企業の日本オフィスから米国本社へ異動した方のお話です。元から米国国籍は持っていましたが、ビザスポンサー付きで異動のオファーをもらっている点もあり、米国国籍のない私のような人でも参考になる内容でした。
ハイライトすべき一点目は、五年で三社目という正直各社における職歴の短さです。短すぎる職歴が重なる事はマイナスに受け取られる事が多いですが、今回の方の場合は、チャンスをつかむため時流を見て判断していた印象を受けました。例えばひとまず三年は勤めようと待っていたら、拡大期の会社に入る事ができず波に乗れない事があるかもしれません。そういった同調圧力に引っ張られ過ぎなかった事が良い結果につながった例だと思います。
二点目は、アメリカに行くためにソーシャルメディアを通じてアメリカでエンジニアとして働く日本人をリストアップしてアドバイスを聞いた行動力です。意外に思うかもしれないですが、アドバイスをくれる人はかなり多いと思っています。こういった行動によりアメリカに異動できる会社選びを成功した面も多いのではないでしょうか。
幼少期から大学卒業まで
- 生まれはアメリカだが、すぐ日本に帰国。アメリカと日本の二重国籍を持つ。
- 東京の公立小学校~大学まで日本で過ごし、大学入学前に1年間浪人する。
- 浪人を機に「満員電車で通勤する大人」に憧れを持てず、自分には海外に出る道があるのではと考え始める。
- 大学では経営工学を専攻。2年生のときにシンガポールへ約1年間の交換留学を経験。初めて親元を離れ、兵役を終えているルームメイトとの生活など異文化適応を求められたが、周囲と違う体験をしているという誇りを感じた。
新卒就職とエンジニアとしてのキャリアスタート
- 就職活動ではアメリカのポジションに20ほど応募するも全滅。国内ではメディア企業に新卒入社。
- ネット上での売上規模が大きい企業だが少人数で裁量が大きく、入社後数か月で新機能をリリースするなど貴重な体験を積む。
- ただし「この会社にいてもアメリカに行く道はなさそう」と判断し、国際化を進めていたメガベンチャーへ転職。
メガテック企業への転職とアメリカ赴任
- アメリカのエンジニアとして働く日本人をSNSでリストアップし、直接DMでアドバイスをもらう。
- その結果、メガテック企業の東京オフィスに入社し、約1年半後に昇進を経て本社(アメリカ)へ転籍。
- 合計の勤務年数は5年弱ながら、3社目にして念願のアメリカ勤務を実現。
- アメリカ国籍の有無に関係なく、ビザサポート自体は企業から提供されていた。
今後の展望
- アメリカでさらにキャリアを積みたいと考え、広く機会を探っていきたい。
アドバイス
- 「同調圧力」に屈せず、自分が最適だと判断したタイミングで決断を下すことが大切。
- 転職マーケットが活況な時期を逃さず、周囲の空気に流されないよう意思を貫くことが重要。
- ある程度の年数を1社で経験を積むことも大事だが、自分の目的に合うなら早期転職もアリ。タイミングを見極める目を養おう。
0 件のコメント:
コメントを投稿