今回は、幼少期のイギリス生活からはじまり、日本で外資系金融やスタートアップを経験し、さらにアメリカで修士号を取得してNPOや複業を通じて活躍してきた友人の話を書きました。
友人はいわば「道を開いていくプロ」で、キャリアの始まりは金融業界だったものの、大学院留学を経て自分に合う専門領域にピボットし、現在は今まで培ったスキルと人間関係(ソーシャルキャピタル)をもとに新しい仕事の機会を次々と得ています。
インタビューを通じて改めて感じたのは、社会人としてのスキルや経歴に加えて、長期的にソーシャルキャピタルを築くことがキャリア後期には特に重要になるということ。そして何より、粘り強さや複数の選択肢をどんどん実行していく行動力が、本人の道を切り開いてきたのだなと実感しました。
さまざまな国や組織を渡り歩いてきた友人の経験談は、まさに「見える景色が変わったら、そこからさらに一歩外へ踏み出す」ことの大切さを物語っています。今回のインタビューは非常に刺激的で、多くの学びを得る時間となりました。
幼少期・初期の海外経験
- 小学校時代にイギリスで3年間過ごす。暗記やテスト主体ではない授業スタイルに魅力を感じ、のちの留学志向に影響を与えた。
- その後は東京で生活し、高校卒業時に教師のすすめでアメリカの大学へ進学。
日本での社会人経験から大学院留学へ
- アメリカの大学卒業後、日本の外資系金融機関で株関連の仕事を5年間行い、中規模スタートアップの人材系企業で2年間法人営業を担当。
- 会社の方針で修士号取得が必要になり、パートタイムではなくフルタイムで、かつ米国で取得することを決意。
- 修士課程を修了した後、「短い修士プログラムで学んだ後すぐ帰国する気になれず、OPT期間を利用してアメリカに残る」と決めてOPT期間を利用してアメリカに残る。
NPOインターンと複業
- 大学時代から関わっていたグローバルNPOに、ポジションがなかったもののインターン枠を作ってもらいサマーインターンとして働く。
- 同時に、在学中に書いていたブログを読んでくれていた企業とも半々で働く形をとる。
- OPTが切れる時期にNPOのフルタイムに移行し、引き続き東海岸で活動。
ビザの問題とキャリアの変遷
- 7年目でH1Bが切れるタイミングに直面。もともと長く滞在するつもりがなくグリーンカードを申請していなかった。
- しかし家族ができアメリカに残りたいと思い、日系スタートアップでビザを取得。その後、学生ビザも活用し、最終的には自身の会社を立ち上げてビザを発行できるようになる。
- 現在の仕事は、過去に築いた人間関係とプロとしてのスキルを掛け合わせた結果、自然な流れで獲得できたものが多い。
海外を目指す人へのアドバイス
- 「A地点からB地点への道を逆算する」のではなく、今の場所から少し視野を広げて、見える景色が変わったらさらにそこから一歩外へ出る、という“積み重ねモデル”でキャリアを考えるのがおすすめ。
- 最初からたとえば〜」のところは「where(どこで)what(何を)やりたいか、というイメージを持つことは悪くはないけれども、そもそもwhy(なぜ)そういう環境に行きたいと思っているか、そこに行ったらどのような自分・どのような世界が広がりそうか、を意識しながら行動し続け "ゴール・ありたい状態" を更新していくことが大切。
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