さて、今回は商社で駐在等を経験したのち、アメリカのMBAを経由して、アメリカで経営幹部候補育成プログラムに採用された人の話です。すごくきれいにキャリアの切り替えがうまくいった例でMBAの効果を最大限に発揮したパターンだと思います。特に印象的だったのがアメリカでの就職活動においては商社での経験でジェネラリスト的で伝わりにくくファイナンスに寄せた就職活動をしてうまくいった事です。別の記事で以前書いた方は基地の経験が分かりやすくうまくいったとの事ですが、今回の方はアメリカでは一瞬では分かりにくいキャリアをうまく伝える方法を考えてうまくいったのだと思います。
大学時代・留学のきっかけ
- 在学中に二週間ほど海外の学生とプロジェクトを行うプログラムに参加し、より本格的に留学したいと思うようになる。
- 4年次にオーストラリアへ1年間の交換留学を決意。1年留年して大学を卒業。留学は海外生活に慣れる機会だったが、授業についていけない部分も多く、不完全燃焼感が残った。
商社時代
- 卒業後に商社へ就職し、東南アジアに2年間の駐在を含め約6年間勤務。
- グローバル企業で働く人々との出会いから、駐在では自身のキャリアを自分の意思でコントロールしづらいと感じるようになる。
アメリカMBA留学
- 社会人2年目頃からMBA留学を検討し始める。過去の留学での「もっとしっかり学びたい」という思いと、商社の先輩などの影響が決め手に。
- 商社でのジェネラリスト業務から脱却し、ファイナンスにフォーカスする形で就活を行い、夏のインターンを経てローテーションプログラム(幹部候補生育成プログラム)からリターンオファーを獲得。日本人初の採用となる。
アメリカ就職とビザの壁
- アメリカの大学院を卒業するとOPT期間があるが、ビザをサポートしない企業では働けないため、スポンサー可能な企業に限定して就職活動を実施。
- 商社のような「ジェネラリスト枠」はアメリカでの就活において理解されにくく、明確にファイナンススキルを打ち出したことで成功した。
今後の展望
- どれだけアメリカに残るかはまだ未定。今の業界自体は好きで続けたいが、必ずしもアメリカにこだわってはいない。
- MBAでアメリカ人と2年間学び、文化やネットワーキングに慣れた状態で働き始めることができたのは大きな強みになっている。
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