2024年6月3日月曜日

ポジションが上がるほど、Job description は曖昧になる

 


   最近たまたまXを見ていたら、職務要件をしっかり定義すれば問題は起こらないといったような職務要件絶対主義のようなコメントを見かけたのですが、その職務要件についていくつか思うところを書いておきたいと思います。

   まず、職務要件を明確にする事は良いのですが、それはあくまで定例業務を行うスタッフレベルの場合やスペシャリストとしての仕事が決まっている場合に限られてくると思います。ポジションがマネージャーかそれ以上くらいになると誰も定義していないこぼれる仕事も組織として行いつつ、コンセプチャルなゴールを達成する事が求められると思います。例えば最近見たGMの募集例は下記のような感じです。

  • 戦略の策定と実行: 成長を加速し、顧客ベースをサポート。
  • 市場参入改善と収益成長: 市場アクセス強化と地域組織能力の構築。
  • 組織間のコラボレーション: 各機能間での協力を促進し、戦略との整合性を確保。
  • タレント開発と後継者計画: 有能なリーダーの育成とパイプラインの確保。
  • 収益達成とGTMイニシアチブのリード: APAC HBDC事業の収益目標達成と市場戦略の実行。
とっても曖昧ですよね。なぜ職務要件が曖昧になるかと言うと、下記のような理由を考えています。

柔軟性と適応力の必要性

変化する市場やビジネス環境への対応が求められるため、職務内容もその都度変わります。

多岐にわたるスキルセットの要求

リーダーシップ、コミュニケーション、戦略思考など、多様なスキルが必要とされます。

組織全体の調整と調和

部門間の連携やトラブルシューティングなど、組織全体のバランスを取る役割が重要です。


昇進に伴う職務要件の曖昧さは、より広範な視点と柔軟な対応力を求められるためです。スペシャリストやスタッフレベルの職務と比べ、ポジションが上がっていくにつれて曖昧さが増えてきますよねっていう話でした。

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