最近Twitterで受けている質問に答えている間に、意思決定はトレードオフがあるからこそ価値があって、そのトレードオフの結果生まれるマイナス面は腹をくくって呑み込んでいくしかないよねって事を思う事がありました。
転職してから、ビジネス自体はうまくいっているものの色々と難しい局面もあり、その中で様々な悪いニュースのコミュニケーションをしてきました。その中で、いくつかの考えてきた事をまとめておきたいと思います。
悲しみの五段階を意識して、準備をする
こちらに家族が死別した例が書いてありますが、悲しいニュースがあった時に下記のプロセスを経る事が多いです。
否認→怒り→取引→抑うつ→受容
最初のミーティングでどの段階まで達成しようとするのか、誰がどこまで担当するのか、長期的なフォローアップはどうするのか、等を事前に決めておく必要があります。また、どの段階まで到達したのかをミーティング中に見極める事も大事だと思います。
悪い情報は一番最初にクリアに伝える
多くの場合ミーティングの目的をそのまま伝えずにミーティングをセットしている事が多いと思います。目的が分からない急なミーティングは多くの人が不安になるもので、中途半端に回り道をするよりも結論から悪いニュースを伝える事が真摯な対応だと思います。また、その中で自分のできる事できない事を明確に伝える事も必ずしていました。
オプションを可能な限り提示する
すでに決まった結論の中でも方法やその中の小さい部分でも本人が選べるように準備をし、選択肢を複数提示できるように準備をしておくと良いと思います。例えばリストラだった場合、単なる解雇ではなく、パッケージを準備している事が多いと思うので、その2つでも十分選択肢です。
真摯に対応をする
こういった経験はマネジメントとしては必要な一方、必要以上に慣れる事は良くないと思っています。こういった事がある度に悲しみ、それも呑み込んで次に進んでいく。可能な限り悪いニュースを聞く人に対して個人でもできる事をしていく事が良いリーダーの証だと思っています。
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