以前のBlogでキャリアの中期的な目標は仮にでも良いから決めてしまった方が良いという話を書いたのですが、最近色々な人の相談に乗ったりキャリアについて話す機会を頂くにつれて、もう1段ふと考える事があったのでここにまとめて書いてみようと思います。
キャリアについての相談内容は大きく二分される
先日、母校の大学一年生に対して仕事やキャリアについて話すための事前打ち合わせをしていて、先生の方から「大学一年生なので将来何をしたいか分かっていない生徒も多いのでそういったところにもアドバイスを頂けると助かります」という事を言われました。まぁ大学一年生なんてそんなもんだよなぁ。あれ、でも新卒の学生も同じようなことを言ってるし、なんならキャリアをそこそこ重ねているはずのMBAの学生も同じように何をしたいか分からないって言う内容で相談を受ける事が多いです。結果、多くの場合はキャリアの目標がそもそも決まってない。数少ない10%くらいの相談事が具体的な手段のアドバイスが欲しいっていうものだと体感的に思っています。なので、キャリア相談は以下の2つである事が多いです。
- キャリアの目標は何に設定するのかヒントやアドバイスが欲しい
- 目標は決まっているけれど、具体的な手段の相談に乗って欲しい
キャリアが進むと目標設定を再度行う必要が出てくる
上記のタイミングで、10年とか働いてもキャリアの目標も設定されてない人がいるもんなんだなぁと思っていたのですが、色々考えた時にそれってサイクルなのかなと思ってきました。キャリアを進めていくと、目線や視座が上がってより多くの選択肢や違う世界が見えてくる事があります。例えば、MBAやマネージャー、マネジメントのポジションに就く等はそういった切り替えのタイミングになるでしょう。新しい世界が見えてより選択肢が増えたからこそ、目標も再度発散して、そこからさらに収束していくというサイクルを繰り返していくのが自然なのかなと思っています。
自分の経験を振り返ってみても、MBA中に様々な国での機会に恵まれぐっと世界が広がり、小さいながらCountry managerの仕事に就いてからは、他社から来る転職案内の案件もマネジメントの案件が増えてきたためさらに世界が広がった気がしています。
話は結構変わるのですが、以前MBAの同級生がいち早くAPAC GMのポジションに就いていて、"General manager is a different league." って言っていたのを感じ悪いなーと思っていたのですが、今は十分理解できます笑
キャリアの目標設定は発散と収束を繰り返すという仮説
言葉にしてみると下記のようなサイクルなのかなと思っています。
- 目標を設定する
- 達成した結果、選択肢が広がる
- 幅広い選択肢を検討し目標を設定する
という事で、結論としてはキャリアの目標は仮でも良いから早く決めた方が良いよねって部分は変わらないのですが、常に収束し続けるだけじゃなくて、キャリアは一個突き抜けるとさらに広がることもあるんだなって事を言葉にして書いてみました。
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