2020年9月5日土曜日

N+2 (ボスのボス)と話す時ってどういう話をするの?



最近色々と組織変更があり、ボスのボスがアメリカと欧州以外の全ての責任者をしている人になりました。そんな中で毎四半期一回キャッチアップをする事になったのですが、今までの五年間は大ボスも物理的に近くにいるか、ある程度信頼関係をすでにできている状態で、大ボスができたため感覚的にコミュニケーションしていたのですが、最近できた大ボスは違う大陸にいます。当分物理的に会う機会も無さそうなので、改めてどうやってコミュニケーションをしていこうかなと考えたので、半分自分のために整理して共有してみたいと思います。


そもそもN+2とはどういう人なのか

  • 部門間や研究開発等に影響力を持つ
  • ただし、現場に出る機会がないためそれなりに現場の事を知りたいと思っている
  • 数千人単位でチームを持っているため、将来のタレントパイプラインの責任者である

読んでいる人のポジションにもよるのですが、まぁ、多くの部門に対して影響力があって、社内のスタッフのキャリアに関して大きな影響を与えるくらいの人であるという前提で話をしていきます。もし日系企業等で多重な階層のある人は対象外なので、適当に翻訳して読んで下さい。


どういった事を話すべきか、また話したあと何をするか

  • N+1に対し、十分情報共有をする
  • 現場の状況について手触り感のある情報を共有する
  • 大きな経営課題について現場の視点で伝える
  • 自分のチームの成果について少し話す
  • 長期的なキャリアを共有しアドバイスをもらう

と、書くとまぁ普通の事なのですが、少しずつ気をつけている事を付け加えていきたいと思います。

  • N+1に対し、十分情報共有をする
自分のボスに対して、事前にどういうことを話す予定で、終わったあと数行のサマリーをぱぱっと送るようにしています。N+1からするとボスなので、どういう事を話したか気になると思いますし、N+1とN+2は自分とのミーティングについて多少は触れる機会があると思うので、そこで一貫性を持っている事はチームとしてちゃんと機能している事を示す事でもあると思うので、これを必ず実施するようにしています。また、N+2と話す中でN+1への信頼や良い点をさりげなく話の端々に入れますが、これはN+1に対しては共有しないようにしています。

  • 現場の状況について手触り感のある情報を共有する
N+2くらいにポジションが上がると現場での状況等が手触り感を持って分からない事があると思います。N+1は実際のオペレーションのチームを見ていない事が多いので、事業を毎日回しているGMのポジションの自分がささっと最近の大きなトレンド等を伝えるようにしています。

  • 組織の構造上の問題や大きな経営課題について現場の視点で伝える
現場で実際に困っている事で、それが自社の構造的な課題(N+2くらいのポジションの人が考えるに値するくらいの課題)がある場合は、伝えます。

  • 自分のチームの成果について少し話す
そこまで前のめりにアピールする必要はそこまでないですが、「チームとして」何を達成したのか淡々と事実を述べる事は大切だと思います。また、その時に自分の成果として話す事は未熟な事の証だと思うので、チームとして話すようにしています。実際マネジメントポジションになったらチームの成果も失敗も全て自分の成果です。わざわざ、"I managed to....." みたいな話方で何かを伝える必要は本当無いと思っています。

  • 長期的なキャリアを共有しアドバイスをもらう
それなりのポジションについている人なので、組織全体のタレントパイプラインや後継者育成をについての責任者でもあると思います。また、同時に自分よりキャリアの先を行く先駆者でもあるので、様々なアドバイスをもらうようにしています。最近、キャリアについて伝えたり質問したりした内容は下記の通りです。
  1. 長期的なキャリアについて説明(忘れられないように毎回言う)
  2. リーダーシップコーチを雇っているものの、何について議論して発展させるべきか
  3. 数年後を考えた時に、自分が積むべき経験
特に3については、アドバイスをもらった後、抽象化しておくと、将来社内で良さそうなポジションを見つけた時にN+2のアドバイスを一貫しているためN+2のサポートが得やすくなります。

と、まぁ書いてみるとそんなに突飛な事を書いているわけでもないですが、半分は自分の普段の行動の言語化、さらにそこからの発展なので、こういうのはどうだろうとかメッセージ、Feedbackをもらえると助かります。

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