さて、今日から三日連続で国際開発関連の方々の紹介をしようと思います。まずは開発関連の仕事をしている女性の友人で、日本の大学就職を経て、米国で国際開発の修士を取り、そこから少しずつキャリアを進めていった方の紹介です。一人目の子どもが産まれた際は子連れ単身で東南アジアに転職したほどの強さを持つ方です。また、国際開発の仕事をしたいのであれば、専門性を絞って持つことの大切だとも言っていて私も同様に思っています。Do-gooderとはsomeone who does things that they think will help other people, although the other people might not find their actionsつまり、何か良い事をしようとするものの特に役に立たない人の事を言いますが、専門性を持って初めて仕事として役に立てると私は考えています。一般的な海外就職でも同様で場所が変わっても尖った専門性や強みのある人であることは大切ですね。
学生時代と留学のきっかけ
• 北海道出身。高校までは海外旅行の経験はあるものの、留学経験はなし。
• 大学進学を機に上京し、ビジネス・会計学を専攻。
• 4年次にアイルランドへ1か月の短期語学留学を経験。その後、東南アジアの発展途上国で1か月間のボランティア活動に参加。加えて、教育系NPOで学生職員として働く。
• 教育系NPOでの活動や途上国でのボランティア経験を通じて、社会課題の解決や国際協力に興味を持つようになる。
新卒就職と修士留学
• 大学卒業後、グローバル企業であれば海外と連携する機会があると考え、外資系ITコンサルティングファームに新卒入社。
• コンサルタントとして働く中で、主に中国・米国とのプロジェクトに携わるものの、実際に海外に身を置きたいという思いが強まり、留学を検討。MBAはしっくりこなかったため、「International Business」と「International Development」の両方を学べる修士課程を選び、国際開発分野でのキャリアを志す。
• 約5年半の勤務を経て米国の大学院に進学し、国際開発とビジネスを専攻する修士課程を修了。
キャリアチェンジと外資コンサル勤務
• 修士課程修了後、国際開発関連の職を探したものの、すぐには希望するキャリアチェンジができず。
• ボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)を通じて外資系コンサルファームの米国東海岸オフィスからオファーを獲得し、H-1Bビザを取得して就職。
• コンサルタントとしての勤務を続ける傍ら、人脈を広げ専門性を高めることで、将来的な国際開発分野へのキャリアシフトを模索。
国際機関でのキャリア
• その後、国際機関に転職し、約7年間勤務。米国・東南アジア・中東など、さまざまな拠点で勤務。
• 第一子出産後も母子で赴任しながら仕事を継続。国際機関では、正規職員であっても有期雇用契約が一般的であり、多くの職員は空席に自ら応募してポジションを獲得する必要がある。そのため、常に新たなキャリアの機会を探し続ける必要があるが、これまでの実績と人脈が異動・昇進の大きな助けとなっている。
• 日本や米国の民間企業で培った専門スキルのみならず、仕事の進め方(プロジェクトマネジメント、問題解決、文書作成、分析、コミュニケーションなど)も、国際機関でのキャリアにおいて大いに役立っていると実感する。
家族とのライフバランスと今後
• 国際開発の分野は、世界各地に現場・拠点があり、地域や大陸を超えた異動が多い。そのため、パートナーのキャリアも含め、家族全員が納得できる勤務先・勤務地および働き方を模索し続けている。
• ‘’A career is a marathon, not a sprint’’ という言葉がある。これまでは短距離ダッシュを積み重ねるような働き方をしてキャリアを築いてきた傾向にあるが、今後は、長期的な視点でのマラソン型キャリアへとシフトする必要性を感じており、試行錯誤を続けている。
海外を目指す人へのアドバイス
• 海外勤務への興味や意志があるなら、まずは行動してみることが大事。最初から理想の仕事に就けなくとも、日本の外に出ることで自身の課題や目指す方向がより明確になり、結果的に理想の仕事に近づく可能性が高くなる。また、海外に出ることで考えが変わることも多い。実際に経験しないと結局(どう感じるかは)分からないと個人的には思っており、「出てみて違うと感じたら日本に戻る」という選択肢も、それはそれでありなのではと考える。
• 海外に出てから、自分の経歴に「私はXXの専門家です」ということが一見して分かるようなフラグを立てることの大切さを実感(いわゆる「専門性の確立」)。幅広く経験を積むことも重要だが、拠点を移すための入り口という意味では、ある程度専門性を絞ってアプローチしたほうが、キャリアの道が拓ける可能性が高いと感じる。