まず短期的な視点なのですが、短期的には給与の絶対額ではなくて、相対的にどの程度所得があるのかが大切だと思います。例えば毎月手取りが1万ドルだったとしても、家賃が4,000ドルないと安全な暮らしができず、保育園に通わせるのが3,000ドルは最低必要となったらかなり生活としては厳しいとなるとします。つまり、資産や所得を実際のサービスや物に変換できないので、絶対額にあまり価値はないという判断ができると思います。そういった視点で考えると社会の中で相対的にどの程度の収入をもらっているのか、中央値と比較してどこにいるのかが豊かさや日々の暮らしを左右する要素になるでしょう。
次に資産形成等の長期的視点で考えると絶対的な額に意味が出てきます。なぜなら、そこで貯めた資産は他の物価のより低い場所に移転した時に価値が出てくるからです。ワーキングホリデー等で半年で数百万貯めました!みたいな人が出てきたりしていますが、こちらは資産をサービスや他のものに変換できるので高ければ高いほど良いとなってきます。月の手取りが5,000ドルで中央値くらいの暮らしよりも1万ドルで中央値くらいの暮らしの方が仮に10%の収入を資産として貯める事ができるとしたら、絶対額に500ドルの差が出てきて、それを移転できるために絶対額に価値が出てきます。
上記のような判断をした上で自分がどうすべきかと考えるかと言うと、より高い給与をもらう事が最適なのは当たり前であるものの、可能な限り給与も物価も高い場所に生きQOLを下げない範囲で節約を暮らしていく事が最適である事が言えると思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿