2023年6月25日日曜日

傲慢さはリーダーの落とし穴


   今まで色々なリーダーを見てきたり、自分自身を振り返ったりする中で傲慢さは人の成長を妨げるし、周りからの助けも失ってしまうなと思うことがあります。特にうまくいっているリーダーであればあるほど、自信を持ち始めた結果、傲慢になったり傲慢に思われたりすることもあると思います。そんな訳で今週から何回かに分けて傲慢さについて書いておこうかと思います。

   そもそもなぜ傲慢さがいけないかという点を整理すると、個人的には以下かなと思っています。

  • チームのモチベーションが下がる
  • 適切な情報が提供されない
  • フィードバックを受け取れない
まぁ挙げていけばもっといくらでもあると思うのですが、個人的にはこの辺が多いなと思っていて、チームのモチベーションが下がるのは傲慢なリーダーはチームメンバーの貢献を見逃したり、重要なものだと思わなかったり、感謝を伝えることを忘れてしまう事。また、傲慢なリーダーは他者からの情報提供を無駄なもののように扱ってしまったりして意思決定の質が低下する事。最後にフィードバックをチームからあげたくなくなり受け取りにくくなるため成長カーブも鈍化していくでしょう。ということで傲慢さって本当良くないんです。でも、自信があると傲慢になっちゃう事もあるよねってことで次回以降は傲慢さにどう気付くのかから書いていこうと思います。

2023年6月18日日曜日

I don't care about what you think until I know how much you care


   今回はもう本当当たり前の話なのですが、人の感情って大事だよねって話をちょっとここに書いておこうかと思います。以前、仕事上コミュニケーションを取っていた相手と議論がヒートアップしてしまった結果、関係がうまくいかなくなったことがありました。この場合は自分に非があるなと反省をして色々と話をして、その後はしっかりと信頼を築き直すことができたのですが、その際に振り返りをコーチと一緒にしていた時に言われたメッセージがタイトルのメッセージになります。
   これってやっぱり正しいよなぁと思っているのが、相手が聞く準備ができていない状態で話すことに本当意味はないなぁということです。つい仕事上だと論理で進めてしまうことが多いと思うのですが(と言いつつこれは自分の性格かも)、振り返ってみた時につい自分の正当化のために論理ををぶつけてしまっていたのかなと自分自身に対し感じました。だからこそ、相手が聞く耳を持つためのステージを準備することが大切で、人間関係がこじれてしまった時はまず感情面での対応をして、そこから議論をするというステップが大切なのだと今は思っています。
   また、こういうのって自分自身で振り返ってみて文章にしてみると、まぁそりゃ当たり前だよねって話もあるんですが、自分が体験して失敗して、そこからの学びってなると肉付けされて心に沁みるんだなと思います。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」なんて言ったりしますが、やっぱり自分は失敗から学ぶことが多いので、失敗から学べない人よりも学べる愚者であるのが良いかなと信じてます。雑感みたいな感じだけど、今日はここまでで。

2023年6月10日土曜日

キャリア選定におけるロケーションの大切さ



   大学時代からお世話になっている最初の会社で働いている先輩が、大学院後アメリカでキャリアを積んでいたにも関わらず、あるタイミングで日本に帰っているタイミングがありました。グローバルカンパニーのCEOを目指している方だったので、正直不思議に思ったのですが、その時は腹落ちしなかった答えが最近になって腹落ちすることができたのでそれについて書いてみようと思います。
   その先輩の答えは、先輩が関わっているビジネスにおいて世界の中心は日本にあり、たまたま結果的に日本にいるだけだという答えだったのでした。当時は「へー、そうなんだ」くらいの薄く浅い理解だったのですが、いざ東南アジアに六年以上住んで働いてから、アメリカに引っ越すことを考えると微かに意味合いが出てきた気がしました。そんなタイミングで大変お世話になっているヘッドハンターの方に相談に乗ってもらっているうちに、ビジネスの中心があるとしたらそこに物理的に住むことは計り知れないインパクトがあり、同じ業界にいるのであれば、早く引っ越すことには意味があるのではないかというアドバイスをもらいました。
   それまでは、東南アジアは成長市場で意味があると思っていたのですが、実際東南アジアは世界の中ではまだまだ小さな市場です。世界市場を考えた結果、優先順位を下げられ様々なサポートや製品が得られないなど課題を見てきています。そういった側面を考えた時にそのビジネスの中心、つまりリーディングカンパニーの本社があり、意思決定が行われ、新しい製品やサービスの開発が行われるような場所にいる事に大きな価値があるだろうと思うようになりました。
   アメリカに行くと決めてから、まとめた考えでもあるので自己正当化の要素もないとは言いませんが、自分の関わるビジネスの中心地にいくことをポジティブに捉えもっとチャレンジをしていこうと思うようになった腹落ちの話でした。

2023年6月4日日曜日

知らない会社の文化を理解するちょっとした質問

   最近友人が転職活動をする中で、文化が合うか分からないんだよねーっていう話をしてて、もうオファーは出そうってことだったので、社員3-4人に時間をもらって、それぞれの人に文化を5つの単語で表現してもらって、その単語ごとのエピソードを聞いていったら良いのでは?って話をしました。

   例えば、自分の前職だったら

  • Number driven
  • Fast
  • Bold
  • Empowerment
  • Not dwelling in the past
とかがあるのかなと思っています。で、例えばこれを聞いた人だったら、例えばempowerment を象徴するようなエピソードってありますか?みたいな話をしたりすると具体的に深掘りができたりして想像がつきやすいんじゃないかなと思います。加えて、色々な人が同じ単語を挙げてきたとしたら、それはそれで文化が浸透しているという結果でもあり、浸透度合いも分かったりしますね。リーダーシップレベルの人とスタッフの人で言うことが違うかも?っていうのも興味深く色々なものが透けて見えるんじゃないかなと思います。