さて、前回まではレイオフされる可能性がある人はどういうことができるかなということを書いたのですが、今回はもしレイオフされたらどういうことを交渉すべきかということについて書いておこうと思います。これは自分なりに色々考えてまとめたもので、いくつか公開していないものもありますが、概ねこの辺をカバーしておけば良いんじゃないかと思います。
最終所属日
特に外国人として働く人にとってビザの問題は死活問題なので、可能な限り最終所属日を遅らせられるように交渉してみましょう。2023年2月時点では、ビザが切れたらSTVPが発行され3ヶ月で国外退去しないといけなくなると思います。なので即日レイオフを告知されたら最終出社日は構わないものの、最終所属日を調整できないか交渉してみましょう。なお自動的に三ヶ月になるわけではないので人事の誰が担当してくれるのかしっかりと確認を取っておきましょう。辞めてからも人事にお世話になることは多いです。良い関係を維持しましょう。
健康保険使用延長の可否
会社側からすると多くの場合、保険料は年単位で払っているため、負担自体は変わらずもしかしたら少し健康保険の使用の延長を許可してくれる可能性があります。そういった可能性にかけて健康保険の最終使用日を遅らせることをしてみることを検討してみてください。
レファレンスの確認
パフォーマンス事由ではないレイオフの場合、ボスや人事は協力的な可能性が高く、レファレンス等に協力的だと思います。そういった状況の中でもしっかりとレファレンスを取れるという確約を可能な限りとっておきましょう。また同時にしっかりと関係性を維持して、きれいに辞めていくことが大切だと思います。
金銭関連
こちらがむしろ肝要かもしれないのですが、金銭面の交渉できる内容です。
- Severance Pay
こちらはもう大体決まっちゃっていることが多いと思うのですが、一応交渉を試みてみましょう。特に雇用が守られている国の場合、合意しない場合は増額等を期待できるかもしれません。
- 持っている案件が退職後もクローズした際にインセンティブ
特に営業系のポジションの人にあり得るのですが、自分の作ってきた案件がクローズされて売上が立った場合に辞めたとしてもある程度のインセンティブを受け取れる権利を交渉できる余地があります。外資ITの営業とかでも実際に例があるので会社としても実はWinのある提案だと思います。
- キャリア移行のためのトレーニング、コーチング費用
仕事を失って新しいキャリアに移る上でトレーニングやコーチングが必要なことはそんなにおかしなことではなく、具体的なトレーニングの内容と金額を提示したら多少サポートしてくれることもあるかもしれません。こういった交渉は先方がどれほど円満にやめて欲しいと思っているかによってきます。
- 前年度ボーナス(もし受け取れるタイミングより前にレイオフされるなら)
多分説明は不要ですが、ボーナス支給日に所属されていない場合はもらえないことになっているかと思います。こちらは結構額が大きくなると思うのでちゃんと議論をしたら良いと思います。
- RSUの株になっていない分の交渉
ポジションが上がってくるとRSUを受け取れると思うのですが、自分から権利を放棄するわけではないのである程度現金化することに合理性はあるでしょう。
- ヘッドハンターを紹介してもらいOutplacement Programを組んでもらう
こちらは本当ボス等にケーパビリティがあるかによるのですが、助けになることもたまにあると思います。
- 母国に帰るためのリロケーションパッケージ
シンガポールだと外国人を雇用したときは雇用主が国を離れるときのコストも持つこととなっているので、可能なら仕事が始まる前に契約しておくと良いと思います。なお契約書を確認して、帰国費用は本人負担と明記されていないことを確認しましょう。
- 家賃を中途解約するための違約金のカバー
これも同様ですね。基本的に自分が希望していないのに会社がレイオフしたことで起こる損害について交渉の余地があります。
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