2024年7月29日月曜日

事業会社のラストマンシップについて

 

   ラストマンシップについてこのBlogではプロジェクトの最終責任を負っていなくても、全体の責任を持っているかのように考え行動することを指して定義をされていて、とても大切な要素だと思います。こういったマインドセットを持って仕事をしていく事で若手から成長をできる事だと思います。

   この文脈とは別に事業会社においては、ビジネスを立ち上げる事がある以上どこかのタイミングで閉じる事が出てくると思います。特に投資効率を厳しく評価するような多国籍企業においては、複数の部門と市場をマトリックスで見て素早く撤退や参入をする事も多いです。そんな文脈の中でラストマンシップとは事業の責任者とし撤退を責任を持って進めていく事だと思っています。

   まず多国籍企業でどのように評価されるかという点においては、撤退が決まった瞬間にその事業は売上と利益の目標から外れるので時間を可能な限り使わない事が前提になります。事業責任者の責任はその事業において一定以上の利益を確保する事です。なので、撤退が決まった瞬間にそのスコープから外れるために時間もお金も使わない事が大切になります。ですので、顧客に向き合い撤退を問題なく行っても特に評価される事はないと思います。

   では、私自身もいくつもの市場における撤退を重ねてきた中で自分がどう考えているかと言うと、可能な限り個人として撤退に向き合ってダメージを少なくするために働く事が大切だと思っています。何に向き合って仕事をするかによりますが、製品によっては撤退後も使い続けるし、顧客に面している代理店や営業は問い合わせを受け続けます。だからこそ撤退は撤退でもソフトランディングする方法を模索したり、顧客との信頼を可能な限り裏切らないような方法を探して実行してきました。背景にある考えとしては、仕事をする上では自分に対する顧客や同僚の信頼を大切にして働いていきたいと思っているからです。

   色々と書きましたが、自分としてはラストマンシップを大切にする人でありたいしそういった人と一緒に働いていきたいと思っています。

2024年7月15日月曜日

海外就職レポート 0006 しっかり準備してシンガポールへ中途転職

さて、他に優先順位の高いことが見つかったので更新は二週間に一回に抑えていくBlog更新ですが、今回はかなり準備をしてシンガポールに転職した方のインタビューです。中でも印象的だったのは大学生時代にマイノリティとしての経験をしていること、かなり用意周到に時間をかけて準備をしていたことでした。きっとお仕事も丁寧な仕事をしてらっしゃるんじゃないかなと思います。


簡単なバックグラウンド

2015年に新卒勤務

2022年の12月にシンガポールに来た

日本の女子大を卒業して、日本で二社で働いていた

海外向けの営業等の仕事をしていた


海外経験はありますか?

高校二年生の時に数週間のニュージーランド体験留学

大学に行ってメキシコに一年間留学した


今の仕事は

様々なサプライヤーから買い付け

日系の専門商社で営業をしている

顧客は日本の顧客が7割,ローカル3割


シンガポールで働く理由はなんですか?

メキシコでの経験から治安の良い海外に住みたいと思っていた

アジアだとマイノリティさを味わいにくいと思った

現地採用の中で給与水準が高い

仮にシンガポール人と結婚したとしても引っ越しをする可能性が低いと思っていた


どのようにして仕事を見つけましたか?

エージェント経由で仕事を見つけた

一年くらい仕事探しにはかかった

一回目の転職の時にシンガポール就職活動をしたが、英語等の問題がありうまくいかなった

二社目で働いている間は日本ベースだけれど、英語を使う仕事で、オンライン英会話を四年間続けた


日本との働き方の違いや海外で働く事の苦労は何かありますか?

比較的日本っぽい文化の会社なので良く悪くもギャップはない

もうちょっとリラックスした雰囲気じゃないかと思っていた


ビザの苦労はありましたか?

8月上旬インタビュー

8月下旬にオファーレターをもらう

9月下旬からVISAの申し込みが可能となり、10月頭にVISAのアプルーバルが来た

11月中旬に渡星


今後のキャリアについての展望を教えてください

現在の上司を見ていると同じような生活を続けるのは難しいので迷っている


これから海外就職をする人へアドバイスや総括をお願いします。

自分は念入りで調べる派だったのでかなり調べていた

学生の間にマイノリティである経験をするのが良いと思う