先日、ProfessionalかManagementかどちらかのキャリアを選ぶべきという記事を書いたのですが、ちょっと分かりにくいかもしれないと思ったので、簡単な図にして説明をしてみる事にします。
こちらの図は、横軸に権限の大きさ、縦軸にビジネスの大きさを図にして各点をポジション、矢印を推移として出しています。スタート地点は左下です。大きく言いたい事としては
1. 意思決定をしない立場のアドバイザーの経験を積み重ねてもビジネスサイズが大きくなったところで、マネジメントの方向性につながる訳ではない。
2. ビジネスサイズを小さくする代わりに権限を大きくするというトレードオフをして、自分を証明していく事でキャリアを進めていく。
1. に関してなのですが、広義の意思決定を助ける仕事、例えば経営企画、ファイナンス、戦略、外部のコンサルタント、等のチームにいる仕事は全てアドバイザーとしてこの中では捉えています。そして、そのアドバイザーの仕事がマネジメントとしての仕事に経歴として評価される事は少ないと思っています。理由としては、意思決定をする仕事と助ける仕事は性質が違うこと、結果経験を評価する事が難しい事が理由としては大きいと思います。
ありがちな落とし穴は、そのままアドバイザー的なポジションで昇進し続けて収入が上がった結果、生活レベルを下げられる事ができずにマネジメントトラックに進めないという事態があります。なので、マネジメントトラックに進みたい人はできるだけその方向に進む必要があると思います。そのためのトレードオフであれば、長期的には還ってくると信じて、会社の知名度が低い会社だったり、収入が下がる事を取ってでもマネジメントトラックに近い方を選ぶ事を勧めます。
また、一社目の同期がアメリカのB2Bの企業で戦略の仕事をしていますが、昇進しすぎてマネジメントトラックに行くことが難しくならないようにしていると言っていたので、こういう事が背景にあると思います。
2. はそれほど難しくないのですが、各ステップごとに質的に求められる要素が大きく変わってくるのでこのポジションを挙げてみました。厳密にはSenior managerとかDirectorとか色々とあると思います。
Manager: People managerとして今の機能の範囲内で、人を通じて結果を出す
GM: 自分の専門の機能以外のマネージャーを管理して全体を通して結果を出す
(ここからはちょっと私がまだ思考の整理ができてないです)
GM of GM: GMを管理する立場になる。リソース配分等が大事になる。
CEO: 投資家コミュニケーションや国等を巻き込んで仕事をする必要が出てくる。
と、色々書いてみましたが、実は右にそのまま進むよりもショートカットする人は左上から右下にシフトする人もある程度いる人がいる事は事実です。
下記にショートカットする人たちはどういう要素があるかどういう環境かをまとめてみました。
会社からの評価が高い
- 経営幹部育成プログラム等で採用(MBAや元コンサル等で見ます)
- 幹部候補として採用(スタートアップにある怪しげな採用ではないやつです)
- 強みやバックグラウンドが大きくフィットした場合
会社がリスクを取りやすい
- 新しいビジネス/ 子会社等を立ち上げ(社内にエキスパートがいない)
- ターンアラウンド等社内がやや混乱状態にある
- 小さい国(東欧、東南アジア、等)
実際自分も上記のような事を意識して今のGMのポジションを取ってきたと思います。
という事で今回はマネジメントとプロフェッショナルの続きを書いてみました。
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