2020年9月18日金曜日

Feedbackの受け取り方について


 先週はFeedbackを与える側として、今自分が考えている事を書きましたが、今回はより難しいFeedbackの受け取り方について書こうかと思います。


今回の内容では、一旦いくつか方法をまとめて、それから別の回にでも、それぞれの方法をどう有効活用するかについて書こうかと思います。


なぜFeedbackを受け取る事が重要かという理由について先に書いておこうと思います。前回の記事で、自分の気付いていない部分について気付けて改善ができると書きましたが、マネジメントポジションになるとその重要性が増してきます。なぜなら、自分の権限が増えるためボスにFeedbackをもらう頻度はやや減り、権限が大きくなるのでチームメンバーから自分に対するFeedbackが難しくなることが理由です。そんな中で、自分はどうやってFeedbackをもらっているのか、他にどういう方法があるのかについて書いておこうかと思います。


そもそもの話として

なぜFeedbackをもらう必要があるのか、またその人からもらう必要があるのかという事を自分で深く理解する必要があると思います。Authenticity と表現されるものですが、翻訳すると真摯な態度を持つとかっていうところでしょうか。薄っぺらくなんとなく皆Feedbackが大事って言ってるからやってみるかという態度だと相手に対して絶対に伝わるため、そこを自分自身でしっかりと理解する必要があると思います。Authentic であることはleadershipの要素の中でも大変大切な要素です。


誰からFeedbackをもらうのか

結論から言うと皆からもらいましょうって話だと思うのですが、その中でもいくつか分けてみようと思います。

  • N+1(ボス)
  • 外部
  • チームメンバー


N+1は定期的(自分の場合は、三ヶ月に一度)時間をセットしておく事が大切だと思います。性格にもよりますが、特に言う事に関して懸念はないので、簡単に言ってくれると思います。ここは簡単なところ。

次は自分がそれなりに能動的に動かないといけない外部です。自分の場合は、外部メンターにお世話になる事とleadership coachを時間単位で雇って話しています。外部メンターについては、吉澤さんのこのNoteが非常に良いと思ったので、読んで見る事をおすすめします。自分も今まで一緒に働いた人たちにメンターになってもらったりしています。
とは別に、非常にパワフルだと思うのが、leadership coachです。自分の場合は大学院で実際に知っている人を雇っているのですが、現状の課題から具体的なアクションまで一緒に議論して決められる事は非常に価値があります。自分の場合は、匿名でチームメンバー一人一人の事を共有し、自分の考える課題、どういう行動を取るのか、どういったコミュニケーション方法を心がけるのか等について話したりしています。

さて、最後に一番重要なのに難しく自分も苦戦しているのですが、普段のFeedbackとワークショップ等を実施するFeedbackに分けて書きます。
前者の普段のFeedbackについてなのですが、最近知人が良い本を書いたので、下記の本を参考にすると良いと思います。先に書いたようにチームメンバーからFeedbackをもらうためには、メンバーから言っても問題ない。言っても安全であると思ってもらえる事が大切です。そのための大きな要素として、最適な本だと思います。心理的安全性のつくりかたを自分で読んでみましたが、様々な取り組みが書いてあり、自分でもできる範囲で少しずつ試していける長期的に付き合っていける本だと思いました。
次にワークショップなのですが、こちらはFeedbackのためだけの時間を作るため心理的安全が仕組みとして担保できます。以前、行ったワークショップは結構有効で、下記のようなものでした。
  • leadershipや影響力についてのレクチャーを外部人材や社内の人事等のスタッフから1時間程度全員で受ける
  • その後、ボス(自分)は部屋から出ていき、皆で予め用意された質問に関してそれぞれ言っていく。例えば、下記のようなもの
    • What do you like about your GM?
    • What do you not like about GM?
    • What do you want your GM to continue?
    • What do you want your GM to stop?
    • Please write any questions that you want to ask your GM.
  • ボスが返ってきて、その質問を全員に見せながら一個一個コメントや質問に対して答えていく。
こちらは結構有効な方法で、特に新任のタイミングで行うとより有効だと思います。

最近、シンガポール、フィリピンに加えて、マレーシアの責任を持つ事になりましたが、上記の方法を少し変えて
  • 付き合いがそれなりに長いシンガポールのチームからFeedbackをもらう
  • そのFeedbackをそのまま新しいチームに対して共有する
  • 同様に新しいチームから質問を集めて一つ一つ答えていく
という方法で実施予定です。常にFeedbackを受け、行動を改善し、変化していく事が自分の価値だと思っているので、このFeedbackをどう受け取るのかは今後も考えていきたいと思っています。


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