2025年4月5日土曜日

海外就職インタビュー0037 外資系投資銀行から英留学、アフリカのへき地を経てケニアで働く

 さて、今回は子どもの頃から希望を持っていた開発の方向へ人生のステップの中で色々なピースを集めながら進めた昔からの友人のストーリの紹介です。印象的だったのは新卒で開発関連の仕事を目指したもののうまくいかず外資系投資銀行へ勤務したこと、英大学院修了後は日本人が10人程度しかいないような国際協力の最前線へ三年もいた事です。正直海外で働く日本人の中でもかなりハードシップはかなり高いのではないでしょうか。そんな経験を評価され、現在はケニアで働いています。彼女も厳しい外資系投資銀行で働いた経験が活きていると言っていて、若いうちにエッジを身に着ける事の大切さを感じました。

学生時代と開発への興味

  • 高校まで: 関東在住。海外経験は家族旅行程度。祖父母の戦争体験を通じて「平和」への意識が育まれる。
  • 大学: 開発学および中国語を専攻(英語以外+国連公用語を考慮)。在学中、1年間の中国留学を経験し、農村部で教育支援のボランティアに参加。貧困問題に関心を持つ。
  • 開発学系の授業を多数履修し、フィリピン漁村で1か月ボランティアに従事。大学2年で「開発業界で働く」と決意。国連スタディツアーへの参加を通じ、国際機関で働くイメージを具体化する。

新卒就職:外資系投資銀行へ

  • 開発系企業を志望するも縁がなく、最終的に外資系投資銀行の営業・トレーディングとしてキャリアをスタート。
  • 数年間の勤務を通じ、世界のニュースと経済の繋がりを学ぶ貴重な体験を得る。
  • もともと「数年働いて資金を貯め、大学院へ留学する」というプランがあったため、長期勤続の予定はなかった。

イギリス大学院留学と都市開発の専門選択

  • 留学準備: 7月頃から勉強を開始し、12月にアプリケーション提出。翌年2~3月に合格通知を受け、夏に渡英。
  • 留学先選定: アメリカ留学は準備・費用の面でハードルが高いと考え、開発分野の強いイギリスの大学院へ。フィールドワークでウガンダへ派遣される。
  • 専攻: 過去のボランティア経験を踏まえ「都市開発」を選択。1年間のプログラムを通じ、専門知識と現場経験を積む。

卒業後の国連関連キャリア

1. インターン(東南アジア)

  • 大学院卒業直後に国連機関で3か月のインターンを実施

2. 初就職(西アフリカ)

  • 大使館がなく日本人が10人程度しかいない国へ3年間赴任。
  • 最初の1年: 日本政府派遣プログラムを活用。2年目以降: ODA資金を活用し、自身のポジションを確保。

•インフラが未整備(水・電気など)で、都市開発や災害復興、電化率改善プロジェクトに従事。

•「普通の暮らし」を送るだけでもハードルが多い僻地環境だったが、目の前に困っている人の役に立てる実感が大きく、開発業界での経験値として評価が高いと感じる。

3. ケニア勤務

  • JPO(Junior Professional Officer)制度で採用され、同じ組織内のポジションに自ら応募し続けて約3年。
  • ケニアはインフラや生活水準が高く、本部もあるため現場と本部双方の視点で働けるのが大きな利点。

JPO(Junior Professional Officer)について

各国政府が費用を拠出し、若手を国連機関へ派遣する制度。一定期間、国際機関のプロフェッショナル職として実務経験を積むチャンスを得られる。

現在と今後の展望

  • 国連予算削減の影響: 米国の拠出金減少によりポスト数が全体的に減少。
  • 家庭との両立の課題: プライベートを犠牲にしてきたため、今後は家族を優先することも考慮してキャリアと私生活のバランスに悩む。
  • フレキシブルな働き方: ロケーションを変えやすい働き方を模索し、「今のパートナーが別の国にいてもついていって仕事を探す」という選択肢を現実的に見据えている。

海外就職インタビュー0036 ビジネスの仕事から開発学の修士を経て米国、東南アジア、中東などの開発のキャリアへ

さて、今日から三日連続で国際開発関連の方々の紹介をしようと思います。まずは開発関連の仕事をしている女性の友人で、日本の大学就職を経て、米国で国際開発の修士を取り、そこから少しずつキャリアを進めていった方の紹介です。一人目の子どもが産まれた際は子連れ単身で東南アジアに転職したほどの強さを持つ方です。また、国際開発の仕事をしたいのであれば、専門性を絞って持つことの大切だとも言っていて私も同様に思っています。Do-gooderとはsomeone who does things that they think will help other people, although the other people might not find their actionsつまり、何か良い事をしようとするものの特に役に立たない人の事を言いますが、専門性を持って初めて仕事として役に立てると私は考えています。一般的な海外就職でも同様で場所が変わっても尖った専門性や強みのある人であることは大切ですね。


学生時代と留学のきっかけ

北海道出身。高校までは海外旅行の経験はあるものの、留学経験はなし。

大学進学を機に上京し、ビジネス・会計学を専攻。

4年次にアイルランドへ1か月の短期語学留学を経験。その後、東南アジアの発展途上国で1か月間のボランティア活動に参加。加えて、教育系NPOで学生職員として働く。

教育系NPOでの活動や途上国でのボランティア経験を通じて、社会課題の解決や国際協力に興味を持つようになる。


新卒就職と修士留学

大学卒業後、グローバル企業であれば海外と連携する機会があると考え、外資系ITコンサルティングファームに新卒入社。

コンサルタントとして働く中で、主に中国・米国とのプロジェクトに携わるものの、実際に海外に身を置きたいという思いが強まり、留学を検討。MBAはしっくりこなかったため、「International Business」と「International Development」の両方を学べる修士課程を選び、国際開発分野でのキャリアを志す。

約5年半の勤務を経て米国の大学院に進学し、国際開発とビジネスを専攻する修士課程を修了。


キャリアチェンジと外資コンサル勤務

修士課程修了後、国際開発関連の職を探したものの、すぐには希望するキャリアチェンジができず。

ボストンキャリアフォーラム(ボスキャリ)を通じて外資系コンサルファームの米国東海岸オフィスからオファーを獲得し、H-1Bビザを取得して就職。

コンサルタントとしての勤務を続ける傍ら、人脈を広げ専門性を高めることで、将来的な国際開発分野へのキャリアシフトを模索。


国際機関でのキャリア

その後、国際機関に転職し、約7年間勤務。米国・東南アジア・中東など、さまざまな拠点で勤務。

第一子出産後も母子で赴任しながら仕事を継続。国際機関では、正規職員であっても有期雇用契約が一般的であり、多くの職員は空席に自ら応募してポジションを獲得する必要がある。そのため、常に新たなキャリアの機会を探し続ける必要があるが、これまでの実績と人脈が異動・昇進の大きな助けとなっている。

日本や米国の民間企業で培った専門スキルのみならず、仕事の進め方(プロジェクトマネジメント、問題解決、文書作成、分析、コミュニケーションなど)も、国際機関でのキャリアにおいて大いに役立っていると実感する。


家族とのライフバランスと今後

国際開発の分野は、世界各地に現場・拠点があり、地域や大陸を超えた異動が多い。そのため、パートナーのキャリアも含め、家族全員が納得できる勤務先・勤務地および働き方を模索し続けている。

‘’A career is a marathon, not a sprint’’ という言葉がある。これまでは短距離ダッシュを積み重ねるような働き方をしてキャリアを築いてきた傾向にあるが、今後は、長期的な視点でのマラソン型キャリアへとシフトする必要性を感じており、試行錯誤を続けている。


海外を目指す人へのアドバイス

海外勤務への興味や意志があるなら、まずは行動してみることが大事。最初から理想の仕事に就けなくとも、日本の外に出ることで自身の課題や目指す方向がより明確になり、結果的に理想の仕事に近づく可能性が高くなる。また、海外に出ることで考えが変わることも多い。実際に経験しないと結局(どう感じるかは)分からないと個人的には思っており、「出てみて違うと感じたら日本に戻る」という選択肢も、それはそれでありなのではと考える。

海外に出てから、自分の経歴に「私はXXの専門家です」ということが一見して分かるようなフラグを立てることの大切さを実感(いわゆる「専門性の確立」)。幅広く経験を積むことも重要だが、拠点を移すための入り口という意味では、ある程度専門性を絞ってアプローチしたほうが、キャリアの道が拓ける可能性が高いと感じる。

2025年4月2日水曜日

海外就職インタビュー0035 日本のマスコミ業から仏留学を経て「国、職種、業界」の全てを変え、欧州就職と起業

さて、今回は日本でマスコミで働いていた方がガラッとキャリアチェンジをしてパリで就職をして、マネージャーに昇進後、クロアチアで起業されたとても珍しい方です。MBA留学をすると色々な人が就職において「場所」x「業界」x「職種」の三つの軸を考える中で全て変えるのはかなり難しいと言われます。留学後の採用はポテンシャル採用が少ない中途採用であるため経験のない人は単純に採用されにくいです。場所が変われば言語の問題もあったりしてハードルが少し上がったりします。そんな中この方は三つ全てを変えて、その後マネージャーにも昇進する事で「職位」の四つ目まで変えるという稀有な方でした。ただ、本人曰くステップバックがやっぱりあったとの事でどの程度まで留学直後に変えるのかは自分で判断した方が良さそうです。キャリアの大きなピボットのきっかけとしての留学で成功例の方の話を聞きましたが、リアルな話を聞けました。アドバイスのところは特にリアルな声が出ているのでぜひ読んでみてください。


学生時代~大学院留学まで

  • 高校までは神奈川県で過ごし、大学は東京。3年生のときにアメリカへ1年間の交換留学を経験。

    • 留学では遊びと勉強のバランスがとれ、日本人の少ない学部に所属したことでアメリカ人や他学部の日本人と深く交流。

  • 大学5年目で卒業後、マスコミ業界に就職。働く中でデータサイエンスに興味を持ち、退職し2年間の修士留学を決意。

    • 学部時代がアメリカだったので、次はヨーロッパを選択。最終的にフランスの大学院で1年目に技術面、2年目にビジネス面での応用を学ぶ。

ヨーロッパでの就職とマネージャー職

  • 畑違いへの転職は苦労が多く、「あと1~2週間決まらなければ帰国しよう」というところまで追い込まれる

  • さまざまな企業にアプライした結果、パリのスタートアップでデータサイエンス関連の仕事を獲得。

  • 会社がオランダにビジネスを拡大する際に手を挙げ、マネージャーとして転勤。データサイエンスのトピックは同じながら、給料が大幅に上がったのは驚きだった。

クロアチアへの移住と起業

  • 2023年、旅行先で出会った相手と結婚を機にクロアチアへ引っ越し、自身の会社を立ち上げる

  • フリーランスでデータサイエンスの仕事を請け負い、当面は永住権取得までクロアチアに滞在予定。

  • 機会があれば国もキャリアも見直す方針で、柔軟に働き方を選択している。

キャリア観とアドバイス

  • 業界・職種・場所の3つを同時に変えるのは一般的に難しいとされるが、まったく不可能ではない。

    • 例えば「マーケティングからマーケティング寄りのデータサイエンス」のように、一部重なるスキルや分野があればよい。

    • キャリアや収入面で一時的にステップバックしても、3つ同時に変えたい人には選択肢となる。

  • ジャーナリズムとデータサイエンスの掛け合わせはまだ模索中。

  • 個人ブログでは歴史やビジネスを中心に執筆しており、今後も情報発信を続けたいと考えている。

  • ビザの問題が一番の障壁となる可能性が高い。きちんと下調べして、目処をつけてから海外に行くべき。現地の大学院を出てからだと現地企業から就労ビザのスポンサーを得やすいのでおすすめ。いきなり海外就職は難易度高め。

  • 世界一QOL高いと言っても過言ではない日本から敢えて出るのだから、生活のいろんなところでストレスを感じるのは当たり前。行政手続きが遅い、医者にかかれない、電車がこない、飯がマズイ…など。そんな時に解決してくれるのは金。クロアチアはいろいろ不便な国だが、自分は幸いじゅうぶんに稼いでいるので良いアパートに住めるし、高い日本食も買える。特に妻が出産を控えている時に高いお金を出してプライベートの産婦人医に診てもらえたのはよかった(パブリックの医者は質が悪いし待ち時間も長い)。自分はお金で精神衛生を保っている。だからこそちゃんと稼げる業界にいる必要がある。

2025年3月31日月曜日

海外就職インタビュー0034 様々な苦境をねじ伏せパートナーとともに米国で勤務

さて、今回は正直特殊な能力がある事は否めない人なのですが、ご紹介しようと思います。参考になるのは、配偶者の労働の権利まで会社が面倒を見てくれる会社を見つけた事とUS撤退という逆境の中でもうまく交渉をして米国勤務を引き出す交渉力ですね。また、こういった特殊な能力のある方でも大学を卒業する事の大切さを説いている事も多くの人へのメッセージとして意味があると思います。

渡米のきっかけと当初の予定

  • 24歳まで地方の実家から大学に通い、修士を終えて博士課程に進むつもりだった。
  • 未踏というプロジェクトで出会った仲間の誘いを受けシリコンバレーを訪問し、各社のオフィスを見学。
  • 当初は大学院進学を考えており、「働くつもりはなかった」が、日系メガベンチャーの米国オフィスでタイミングが合い採用される。


キャリアの変遷:日系メガベンチャー → 転職

  • 入社後1か月でUS撤退が決まったが、一時日本に帰国して成果をちゃんと出したのち、交渉の末に米国勤務を再開。
  • エンジニアとしてハッカソンなどで受賞し、同社に在籍していたが、上司が異動になったタイミングで就職活動を再開。
  • 配偶者も含めてビザ面を考慮してくれる日系ベンチャーに転職。
    • 通常のH-1Bでは配偶者は働けないため、配偶者の労働も含めて福利厚生の一環と考えてくれたのは大きかった。
  • その後、配偶者が就職して配偶者のスポンサーでグリーンカードを獲得し、米国で働き続けている。

フリーランスとしての取り組み

  • ビザの期限や制限により、アメリカに残りたくても残れない人が多い現状に直面。
  • 彼らを将来的に受け入れ支援できるようになりたいとの思いから、日本企業のサポートを行うフリーランス業にも取り組んでいる。

初めての独立生活がサンフランシスコ

  • 実家暮らしが長く、生活費の支払いや一人暮らしの基礎知識が乏しかったため、サンフランシスコでの生活自体が大きな挑戦だった。
  • 例えば、電気代の請求が来たら払わなければいけない、という感覚がまったくなかったほど。

若者へのアドバイス

  • 「大学は中退せずに卒業しておく」ことが重要。ビザ取得の面でも大卒資格が有利になるため、まずは卒業したほうが良い。
  • 職歴と学歴が一致すればアメリカで働くのは十分可能なので、大学卒業と職歴形成を両立させるのがおすすめ。

海外就職インタビュー0033 USCPAを取り、日本からアメリカへ直接転職

さて、今回の方は、多分ビジネス系では珍しく日本から直接アメリカに就職をしたパターンです。多くの場合は同じ企業内でアメリカ本社に転勤したり、大学院等を経由する事が多いのですが、今回は珍しくアメリカに直接転職した例です。USCPAを持っている事がその信頼の担保につながっていると思ういます。

大学時代まで

  • 関東で生まれ育ち、関西の私立大学に進学。中高でテニスに打ち込み、大学卒業まではほぼ日本で生活。

  • 大学では心理学を専攻し、3年生のときに約3か月カナダへ短期留学。この経験を通じて「なんとなく海外に出たい」という想いが芽生え始める。

メガバンク就職と転機

  • 大学卒業後、メガバンクに新卒入社。しかし、在籍中にコロナ禍が起き、海外駐在だった先輩たちが続々と帰国する様子を目の当たりにする。

  • 銀行内で王道の海外駐在を目指すには8~10年ほど経験が必要と知り、「30歳になってもまだ海外に行けないかも…」と将来を不安視。

  • 「ただ口だけで『海外に行きたい』と言い続ける人にはなりたくない」という思いから、銀行外への転職を検討し始める。

独立行政法人での経験とUSCPA取得

  • 海外関連の仕事を探す中、東京ベースの独立行政法人が3年間の契約職員を募集していることを知り応募。合格を機に初めて関西から東京に生活拠点を移す。

  • メガバンク在籍時から勉強していたUSCPA(米国公認会計士)を、独立行政法人で働きながら取得。

  • USCPA合格後、「アメリカに行こう」と決意し、会計関連のポジションを探すうちに1年半の有期雇用でアメリカへ渡るチャンスを得る。

アメリカでの会計キャリアとグリーンカード

  • 渡米後、会計事務所で働き始めて約2年半が経過。

  • その間、交際相手(パートナー)がグリーンカード(GC)のサポートを受けることになり、自分もそのプロセスに便乗する形でEAD(就労許可)を取得。

  • 現在はEADを使って、自身の知見を発信する活動もスタート。ビザの制限をクリアしつつ、副収入も得られるため、さらなるキャリアの可能性を模索中。

今後の展望

  • 大企業よりは比較的小規模な会社で会計のキャリアを深めながら、専門分野の情報発信も続け、何か新しい組み合わせを探していきたいと考えている。

アドバイス

  • リスクを考えすぎると行動できなくなるため、必要最低限の備え(例:TOEIC高得点やUSCPAなど分かりやすい武器)を磨き、リスクを取って動き出すことが大切。

  • 「まずは行動に移す」ことで、キャリアの可能性を広げられると強調している。

2025年3月30日日曜日

海外就職インタビュー0032 米国学部留学から、インターンを活かして米国での就職からのグローバルなキャリアへ

さて、今回は比較的難しいと言われている大学学部の留学からアメリカに無事残り、その上日本、インド等のグローバルなキャリアに発展させていった方の話です。本人も言っていますが、将来の目的のためにパズルのピースを少しずつ集めて積み重ねていったので出せた結果だと思います。特に興味深かったのはInternational student officeで働くことで知見を蓄えた事とCo-opという長期インターンを元々高校生の時から視野に入れて学校選びをしたことじゃないかと思っています。これだけ長期的に戦略的に積み重ねられる人も多くなく学ぶこともかなり多そうです。

海外でキャリアを築くまでの道のり。大学時代から海外で働くことを意識し、インターンや実務経験を積みながら、最終的にアメリカでの就職を実現。これまでの経験を振り返りながら、海外で働くために大切だと感じたことのまとめ。

学生時代のインターンとビザへの知識獲得

  • アメリカの大学在学中、International Student Officeで働きながら、就労ビザやOPTの制度について深く学べたことは、その後の立ち回り方に影響した。
  • 同大学の強みである「Co-op(長期インターン)」を通じて製造業とIT企業で半年間ずつインターン。Co-opは企業と学生の相互フィットを確認できる良い仕組みと同時に留学生として専攻と関係のある職歴が得られる貴重なシステム。

ボストンキャリアフォーラムでの採用獲得

  • 大学院卒業後、ボストンキャリアフォーラムに参加し、外資IT企業のブースにウォークインでアプローチ。STEM専攻だったためOPTが2.6年間(2025年現在は3年)使えたこともあり、アメリカでのポジションを希望しながら交渉を重ねた。結果的に、採用担当者から「Co-opの経験が目に留まった」と評価され、アメリカでの勤務が決定。

グローバルなキャリア展開

  • アメリカでの勤務を経て、さらなる成長の機会を求めて東京オフィスに2年間赴任。その後、発展途上国のビジネスに興味があったため、インドに2年間部署異動。インドでは規制の複雑さや競合スピードの激しさなど、基礎的課題が多い環境で多くを学んだ。
  • 帰国後は日本で物流部門からデジタル製品の経営企画へと業務を移行し、より広い視点でのビジネス運営に関わるように。数年前に再びアメリカの物流部門の経営企画へ再び異動し、グリーンカードを取得。

現在の職場と今後の展望

  • 現在の会社では、新たな分野への挑戦がしやすく、興味のある領域に積極的に関わることができる環境だと思っている。業務の幅が広がるにつれて「やりたいことが尽きない」と感じることも多く、成長の機会に恵まれていると実感。こういった点に魅力を感じているが同時に固執はしないように心がけている。

海外就職を目指す人へのアドバイス

  • 「棚ぼた」的にチャンスが舞い込むわけ機会は少ない(特にアメリカは就労ビザ制度を現状を鑑みると)。強い意志と試行錯誤、継続的な計画が不可欠。
  • 高校生の頃から“アメリカで働きたい”という漠然とした夢を抱き、長期的ビジョンを少しずつ形にしてきた。
  • 「筋トレと同じで、いきなり重いウェイトは上げられない。徐々に力をつけて成長していくプロセスが大切」

海外就職インタビュー0031 PhD後、Twitterを通じてポスドクのポジションを確保

さて、今回もポスドクの方なのですが、日本でPhDを取りポスドクを探すのにX/Twitterで発信しそこから海外の研究室でポジションを見つけた方の話です。ポスドクの方が海外に仕事を見つける話は結構聞いてきたのですが、X/Twitterを通じて職探しをして見つけた方は初めてだったので聞いていてとてもわくわくする内容でした。どういったポイントについても気を付けるのかも聞けたので興味がある方は見てみる事をお勧めします。

日本での研究生活と海外志向

  • 学部~博士号取得: 東京で育ち、海外留学や短期渡航もなく、最長でも国際学会の2週間が限度。

  • ライフサイエンス系の研究を専門とし、博士課程修了後はポスドクを検討。

  • 海外への興味: 「研究の最先端=海外」という漠然とした想いと、ポスドクが最後の海外進出チャンスかもしれないとの考えから行動を開始。

X(旧Twitter)を活用したポスドク探し

  • 募集発信: X上で「自分の研究内容とスキルを明示し、ポスドク先を探している」と英語で投稿。

  • 結果: 世界各地の5つほどの研究グループから連絡があり、Zoom面談を経て、最終的に現在の研究室に決定。

    • もともと論文を読んでいた馴染みのある研究室だったことも大きい。

  • 成功要因: プロフィールに自分の得意技術を明確に記載し、PIが「合うかもしれない」と判断できるようにした。

    • 論文の質だけでなく、「行動力+運+タイミング」が重なったと感じている。

X(旧Twitter)活用のメリット

  • アカデミックな層も多く利用しているため、求人や人脈づくりに意外と有力。

  • ダメ元で試してみたが、求人誌(Scienceなど)に比べてもチャンスがあったと実感。

  • 最初の論文が出たタイミングでアピールし、同分野の研究者との繋がりを広げられた。

将来の展望とアドバイス

  • アカデミア継続希望: アメリカを中心に応募先は多いが、家族が馴染める環境かどうかも重要。

  • 免許は早めに: 海外の生活や研究先で車が必要になるケースがある。

  • 英語の準備: ボスから「話すのが遅い」と指摘されるなど、語学力は現地に来てからも伸ばす必要がある。

  • 研究室選び: シニア大御所ラボはハードルが高い場合も多く、新設の研究室や立ち上げたばかりのプロジェクトを狙うのも良策。

  • Xの使い方: 言語別アカウントを分けたり、研究内容を分かりやすく固定ツイートするなど、戦略的に活用することがおすすめ。

  • 研究者向けの留学フェローシップが他国に比べて比較的充実していると思うので、それを利用するのも良いと思う。